コミヤ

ジュラシック・パークのコミヤのレビュー・感想・評価

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)
4.5
「炎の王国」に備えて復習🔥

登場人物達と感情を共有するような感覚やサスペンスをふんだんに盛り込んだ多彩なアクションの連鎖、味わい深過ぎるキャラクター描写と伏線回収など映画的快楽に満ちた最高の映画の一つ!単純明快でエンターテイメントに徹した作りなので最後まで飽きずに観れた!

「生命は道を見つける」
自然の摂理を無視した人間中心的な考えの基、何万年というサイクルを経て今に至る生態系を考慮しない発明により生まれた不均衡を正そうとする生命のシステムとそれにより窮地に陥る人間達。その中で登場人物達が本当の人間のあり方を理解する話なのかと感じた。
子供嫌いを克服し、一人前の大人へと成長するアラン。大衆を喜ばすことではなくもっと身近に大切なことを見つけるハモンド。彼らはスピルバーグの投影であったりするのかな?特にハモンドに関しては同じ創造者として通じるものが多く、エンターテイメントにおける理想と現実の葛藤などは彼自身も感じるものなのではと思った。台詞一切なしで生還した彼らの顔の後、恐竜から進化した鳥達を映すラストショットにはあのテーマ曲とも相まって色んな思いが込み上げてきた。

知的好奇心を満たすため危険を顧みず創造を続けるというのは人間の性であり、これからもそれは続くけれど、その都度ジュラシック・パークでの教訓を忘れてはいけない。

お色気担当のジェフ・ゴールドブラムが最高。
コミヤ

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