洋画好きのえび

ジュラシック・パークの洋画好きのえびのレビュー・感想・評価

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)
4.5
懐かしの名作シリーズ見返し第四弾。恐竜が出てくる映画と言えば?と質問したら、多くの人が挙げるに違いない作品。
SFでもあり、パニックムービーでもあり、エンタメとしては最高の作品と言っても過言ではないでしょう。そして、公開当時恐竜大好きな子供であった私にとってはバイブルのような作品でもあります。グラント博士に襲いかかるラプトルのモノマネをしてよく妹を泣かせたものです…

発掘された琥珀の中に閉じ込められていた太古の蚊の血から恐竜のDNAを取り出し、太古の時代に生きていた恐竜たちを現代に復活させたインジェン社。インジェン社の会長ハモンドは、それらの恐竜たちを集めた動物園のようなテーマパークであるジュラシックパークの開園を計画していた。しかし、パークの安全性について保険会社からケチをつけられたことから、ハモンドは恐竜の専門家であるグラント博士、古植物学者であるサトラー博士、カオス理論が専門の数学者であるマルコム博士の3人をパークに招待し、パークの安全性の検証を依頼するのだが…

本作の魅力と言えば、当時最新のCG技術とアニマトロニクスを使って再現された恐竜たちの映像。今観返してもそこまで違和感を感じない映像の精巧さには今更ながら驚かされる。図鑑のイラストという2Dでしか観たことのなかった恐竜たちが、大自然の中で人間たちと一緒に走り回っている映像を観た時は本当に興奮した。車に乗った人間たちを襲うT-Rexはアニマトロニクスだが、これもまた大迫力。人形なのかCGなのか初見では判別がつかないほど精巧な作りで動きも自然。あれはロボットとわかっていても相当怖い。なんと、あのシーンで車の屋根のガラスが外れたのはハプニングだったらしく、子供達はガチ泣きだったとか。そりゃ泣くよ…生命の危機感じるもん…

そしてキャストも今考えると豪華。パークの施設管理担当のアーノルドはサミュエル・L・ジャクソンだし、ハモンドの孫のティムは『ボヘミアン・ラプソディ』でジョン・ディーコンを演じたジョゼフ・マゼロだし、マルコム博士はみんな大好きジェフ・ゴールドブラム!!血塗れでシャツはだけて寝てるだけでもセクシーでカッコいいなぁ…歳をとった今でも彼はオシャレでカッコいい。MCUにも出演する等、歳をとった今でも活躍の場を広げています。そして、恐竜たちの再生において重要な役割を果たしたウー博士。『Law&Order:性犯罪特捜班』で精神科医ホアンを演じていたB・D・ウォンなんですよね。彼も様々なジャンルで長く活躍している素晴らしい俳優です。シリーズ4作目でカムバックした時はあまりのキャラ変に驚きました。

パニックムービーであり、恐竜の動く姿を観られるエンタメでもあり、自然をいじくる傲慢な人間に対する皮肉も込められたSFでもあるという要素てんこ盛りな作品でありながらも、胃もたれしない本当によくできた作品です。USJ行きたいなぁ…