ゴダールの映画史ならぬ
スコセッシの映画史。
映画学者、映画史家としてのマーティン・スコセッシの側面が全面に出た1作であり、彼のフィルモグラフィー上ではかなり特異。
もちろん彼のお得意路線は「グッドフェローズ」や「カジノ」、「アイリッシュマン」などのマフィアの実録モノ路線だが、本作「ヒューゴ」を観ずにスコセッシを語っていいわけではない。
たしかに1本の映画として見ると緩い部分も散見されるが、それを帳消しにするほどの映画への情熱と愛が本作からは滲み出ている。
あと本作が凄いのは“ゴダールの映画史”とかだとどうしても“お勉強感”が全面に出てしまい観る人は限定されるが、本作「ヒューゴ」はファミリー向けファンタジー映画という型、枠組みの中でジョルジュ・メリエスやリュミエール兄弟の話をしている稀有な1作であり、しっかり万人に届く点が凄い!
久しぶりに観ましたが、この頃のクロエたんめちゃ可愛い。サイレント映画また色々観たくなりました。