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ヒューゴの不思議な発明のTPのレビュー・感想・評価

ヒューゴの不思議な発明(2011年製作の映画)
3.5
 メリエスの人生をベースに、彼の作ったという仕掛け人形と純粋な少年をかけあわせ、メリエスの映画が再び脚光を浴びることになった過程を描く。3D映画で、スコセッシ監督作品としては唯一といっていいほど家族でも観られるようなファンタジー物に仕上がっている。

 しかし、純粋な少年が頑固な老人の心を溶かすという展開にしても、同い年の少女(クロエ・モレッツが魅力的というのがこの映画の一番の発見)と心を通わしながら、少年自身も成長するという流れもありふれたもので、構造図を記したノートの扱いなど、シナリオ上の欠点もある。
 また、回顧する映画自体が1900年あたりなので、職業としての映画人ならともかく、これらの昔の映画に私の琴線が触れることもない。まぁ、ごく普通の映画だが、機械仕掛けというのは男心をくすぐられるものがあり、その描写が3Dの効果もあって、なかなかよかったので少し平均より上という評価かな。
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