ヒューゴの不思議な発明の作品情報・感想・評価

ヒューゴの不思議な発明2011年製作の映画)

HUGO

製作国:

上映時間:126分

3.4

あらすじ

「ヒューゴの不思議な発明」に投稿された感想・評価

どうしちゃったんだ⁉️
スコセッシ監督😳
らしからぬファンタジー。
らしからぬ子供が主役。
らしからぬマフィア不在😂
まっ、それはいいけど
不思議な世界観につかみどころのない感じ。
映像は綺麗だったけど
いつものスコセッシワールドの方が
私は好き。。。
うめこ

うめこの感想・評価

3.5
2019.09.22-198
げざん

げざんの感想・評価

3.5
子供の大冒険感しかない。
クロエちゃんが若いし、かわいい。
こういうの見ると、メカニックになりたいなと思う。
y

yの感想・評価

-
ヨーロピアン學天則
PORU

PORUの感想・評価

3.8
映画「キックアス」の クロエ・グレース・モレッツ を見てほかの作品も観たいと思い、探していたら好きなジャンルのファンタジーで見つけたので鑑賞。1930年代フランスのパリの話で 1930年代パリの雰囲気が素敵で昔のパリを味わえました。この作品は あまり俳優がしゃべっているシーンが少ないので、俳優の動きや映像に集中することができ、私が普段見ている作品と異り、異なった面白があって満足できました。

発明家の話なんですが、発明家を実際に見たことがなく物語や歴史上の人物でしか発明家を知らないので発明家ってかっこいいな~と思って観ていました。昔のおもちゃや道具は全部ゼンマイ仕掛けで、ゼンマイは現代でも使われているし形がかっこよくて、ザ発明家って感じでゼンマイを集めたくなりました(笑)。

ファンタジー映画なので魔法などを考えていた人は少し物足りない作品だと思いました。けれど撮影の仕方がこっているし、ドラマ性が高くて情熱を感じる映画でぜひ見てほしいと思う作品でした!!
KonKon

KonKonの感想・評価

2.8
鑑賞記録
Sacchan

Sacchanの感想・評価

-
クロエがかわいい

We need to have some panache.
少しの勇気は持たなくちゃ。

この映画は、初期映画史への愛と、リスペクトに溢れた映画監督マーティン・スコセッシの優しい作品である。老監督スコセッシが、自分もひとりの映画監督として、過去の映画史を尊敬しつつ、いつくしむような、そういう上品な映画である。

手回し式のプロジェクターを、ルネ・タバール教授が回し、スクリーンにイン・カラーで映る『月世界旅行』を家庭で見るシーンがある。このシーンは、レトロで新しく、あまりにも可憐で、切なく、悲しく、優しく、美しい、淡く、楽しい感情のcomplex(複合体)であり、私はここを見たとき感動してしまっていた。シュールレアリズムの芸術家たちがジョルジュ・メリエスの作品を愛したのは当然だと思わされた。

役者の演技や、ご都合主義的なストーリー展開(ノートがどうなったのか説明されないこととか、ヒューゴのおじのクロードがストーリーを回すために、いきなりセーヌ川で水死させられたこととか)にケチをつける人が多いみたいだが、私はとてもいい映画だと思った。愛のためなのだから仕方がないではないか。

それと、ここで扱われている題材はかなりの程度で実話なので、①「モンパルナス駅から汽車が飛び出すなどという展開はまったくリアリティがない」とか②「映画技術をたくさん発明したジョルジュ・メリエスが評価されなくなり、絶望して、モンパルナス駅でおもちゃ屋をやっていたなんて展開はありえない」とか、③「機械自動人形が出てくる展開は荒唐無稽だ」とか言っている人々は、少し調べてみたほうがよい。

一応書いておくと、①1895年にこの列車事故は実際にあったし、②モンパルナス駅でジョルジュ・メリエスは実際におもちゃ屋をやっていたし、③このジョルジュ・メリエスの師匠だった(とされることもある)近大奇術の父ロベール・ウーダンもセリフに出てくるし、そのロベール・ウーダンの劇場にオートマトンはあり、彼は青年期に家業である「時計職人」として機械装置に精通しており、いくつかの精巧な自動人形(=オートマトン。日本の類似物を挙げれば、西村真琴が1928年に作った東洋初のロボット「學天則」)を作成している。

役者陣もなぜか妙に豪華で、サシャ・バロン・コーエンが視察官役で、ベン・キングスレーがジョルジュ・メリエスを演じ、ムシュー・ラビスはクリストファー・リーが演じている。ヒューゴの父役はジュード・ロウだし、クロエ・グレース・モレッツの英語は可愛い。

この映画の原作は、『キングコング』(1933)『風と共に去りぬ』(1939)のプロデューサー、デヴィッド・O・セルズニックの類縁であるブラアイアン・セルズニックが書いたグラフィック・ノベルであり、「この本を書いたのが、ヒューゴが発明した機械人形である」というオチがつく話なので、『ヒューゴの不思議な発明』というタイトルでなんの問題もないのだが、この映画の邦題が、『ヒューゴの不思議な発明』だと問題があり、それを批判されかねないのを分かっていたからこそマーティン・スコセッシ監督はタイトルを『Hugo』としたのに、それをさらに『ヒューゴの不思議な発明』に戻してしまったのはなぜなのだろうか。

それでもなお、タイトルに「不思議な発明」を入れたいならば、「ヒューゴが「修理」に成功したオートマトン(=ぜんまい式自動人形)が撮影したのがこの映画である」というオチにしないと辻褄が合わない。ただ、強いて言えば、「映画」という装置それ自体を「不思議な発明」だと言いたい気持ちはとてもよくわかるので、「不思議な発明」という言葉を興行収益との関係でどうしても使いたいというのであれば、『ヒューゴと不思議な発明』というタイトルにしたらいいのではないか。

ストーリーそれ自体は、ロマン・ポランスキー版の『オリバーツイスト』の下位互換のような、ありがちなものなのだが、パリが舞台なのになぜかブリティッシュ・イングリッシュを喋らせていることをはじめ、舞台設定がいちいち面白い。(また、アカデミー賞の撮影賞受賞だけあって有名カメラマンのロバート・リチャードソンの撮影もいい。)

「『嵐が丘』のヒースクリフや、チャールズ・ディケンズの『二都物語』の主人公だったシドニーカートンも泣いてるんだから泣かないで」というイザベラ(クロエ・グレース・モレッツ)のセリフも奇妙である。同じく文学少女イザベラのセリフには、ジュール・ヴェルヌも出てくるし、詩人のChristina Rossettiの詩の引用もあるし、ディケンズの『デイヴィッド・コパーフィールド』も出てくる。

世界映画史に詳しいマーティン・スコセッシの作品だけあって、「映画史の研究をするなら、「ゾーイトロープ」(パラパラ漫画を本格的に見せる装置)から始めるべきだろうか。」「いや、フランス南西部のニオー洞窟の壁画から始めるべきだ」という謎のセリフもある。

また、映画内でレファレンスされている情報もなぜかものすごく膨大なのだ。舞台は1931年のパリのモンパルナス駅で、コメディアンのHal RoachやCharley Chaseのポスターが貼られていたり、アイルランド出身の大文豪ジェイムズ・ジョイスも登場するし、チュッパチャプスのロゴや『アンダルシアの犬』で有名なサルヴァドール・ダリも登場するし、ジプシー・スウィングで有名なジャンゴ・ラインハルトも出てくる。当時パリにいたジェイムズ・ジョイスはカトリック神父になるのをかつて諦めた経験があり、これはスコセッシがかつて神学校に行って聖職を目指していた経歴と同じである。(ジョイスの『若き芸術家の肖像』(1916)と『ディパーテッド』は筋がよく似ている。)

映画内で登場する古典映画のポスターは年代順に並べると以下の通り。

1.Louis FeuilladeのFantômas I: À l'ombre de la guillotine (Fantômas: In the Shadow of the Guillotine)(1913)

2.Louis FeuilladeのJudex (1916)

3.Charles ChaplinのA Dog’s Life (1918).

4.Fred NeymeyerとSam TaylorのSafety Last! (1923)

5.Joseph Henabery監督でRudolph Valentino とNita Naldi主演のCobra(1925)

6.Leo McCareyのWhy Men Work (1924).

7.F. Richard JonesのThe Gaucho (1927)

8.Edward SedgwickとBuster KeatonのThe cameraman(1928)

9.René ClairのUnder the Roofs of Paris (1930)

実際、リュミエール兄弟が初めて『ラ・シオタ駅への列車の到着』を一般公開したその試写会(1895)に、のちのスターフィルム社を作ることになる映画創生期の興行師ジョルジュ・メリエスはいたわけだが、その後の戦争もあって同時代人に忘れ去られていしまったメリエスは、落胆して自らのフィルムを燃やし(←この映画で燃やされたのかもしれないノートの運命と同じだ)、モンパルナス駅のおもちゃ屋で働いていたのだが、シュールレアリズム運動の芸術家たちがジョルジュ・メリエスを再評価して、回顧上映会を開いた。この事実はこの映画で描かれたこととそう遠いものではない。老いたメリエスと一緒に暮らしていた孫娘マドレーヌ・マルテット=メリエスがメリエスの評伝『魔術師メリエス』を書く展開まで似ている。

映画創世期へのオマージュも至る所にあり、『工場の出口』(1895)がカーテンに映ったり、ヒューゴのオートマトンが描く絵が『月世界旅行』(1902)における「ロケットが月の眼球に突き刺さるシーン」だったり、メリエスの『妖精たちの王国Le royaume des fées』(1903)の撮影シーンが出てきたり、時計からぶら下がるシーンでは『プロジェクトA』(1983)に習って1920年代のハロルド・ロイドの『要心無用』(1923)へオマージュを捧げている。


参考文献は柳下毅一郎著『興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史』青土社、2003年12月。
異常な画力。
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