らんらん

女組長のらんらんのレビュー・感想・評価

女組長(1970年製作の映画)
3.5
明治末、新橋の火消しゐ組の親方が川に落ちて死んでしまう
その不自然な死は様々な憶測を呼ぶ、どうやらゐ組の持つ運送の利権を狙って地元やくざ水島道太郎とお大尽金子信雄による陰謀らしいのだが、、、
証拠がないので泣き寝入りをするしかないゐ組の若衆たち(平泉成ら)
だが芸者をしている娘江波杏子は復讐の炎に燃える、そんな江波を支える津川雅彦、山田五十鈴、佐野周二
元ゐ組の現やくざ佐藤允は敵方の客分として潜り込み真相を探る
ゐ組の古参成田三樹夫は新橋芸者水野久美を身請けするため何やら裏でコソコソ
果たして物語の結末は、、、!?

出演者はなかなか豪華、こういう映画ではあまり見ない方達が出ているのも新鮮
ただ面白いかと言ったら微妙か、なんかスッキリしない、ふわふわモヤモヤしたまま終わった感じ

まずタイトルからしてズレてるのよね、江波杏子は少しも女組長ではないw 芸者さんの役です!
映画自体も見終わってみると任侠映画って感じでもない
ほとんど時代劇の復讐劇、仇討ちものに近いストーリー、雰囲気だと思う

個人的にはそんなに出来が良くないと思うけど、出演者でなかなか見ごたえあったのでまあ及第点はあげてもいいかなと

良かった点!
江波杏子の着物姿の美しさ、纏を持った踊りも様になっていて良し!
その江波杏子に影のように寄り添い支える津川雅彦の色気も良し
佐藤允はそんなに活躍するわけじゃないけど、らしいキャラとあの笑顔が良し
成田三樹夫は期待を裏切らない裏切りっぷりw
金子信雄のいやらしさもグッド!毒を食らわば、、、とか笑わせてくれる

マイナス点!
やはりストーリーがいまいちなのと、江波杏子が終始陰鬱な表情なのも残念
佐野周二、山田五十鈴、フランキー堺&伴淳三郎は特別出演に近いと思う
見所がなくて残念って思うのと、顔が見られただけで嬉しいのと半々
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