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さくらんのamuのレビュー・感想・評価

さくらん(2007年製作の映画)
1.3
連日の「人間失格」番宣効果でレビューを拝見していたら、安定の小栗旬が小栗旬のようなので配信待ちをするとともに、蜷川実花作品である今作が未見だったため観てみることに。

蜷川実花さんのポートレイトは好きなんですよ。色彩は時による。妙なエロさはあまり好みではないせいか、なかなか映画作品は観る気分にならず、とはいえ、キャスティングの良さからヘルタースケルターは嫌いじゃない。という、まぁ、蜷川実花という人に特別食わず嫌いさもないけども、私の好きな人とも言うつもりもない。そんな感じなんですが、これを観る気になれなかった理由は、観てみてさらにはっきりしたけど、土屋アンナが好きじゃないからだった。顔怖いよー。声ガラガラだし。タイプの問題なんだろけどね。あと、椎名林檎の世界観も気持ち悪い。妖艶というより、化け物みたい。なので全く私のような者は向いていなかった。菅野美穂は良かったな。

先日、たまたまなんですが、初めて吉原を歩いてみたんです。浅草は好きだし、近いのでよく行くけど、吉原がまだ残っているということを無知で知らなくて。落語「明烏」で出てくる大門があったところはここで、柳はこれかぁ、と不思議な気持ちだった。それを蜷川実花ワールドに変換させると大門に金魚が泳いじゃうし、桜が咲いちゃうわけですね。

この人らしいとか、蜷川実花らしいというイメージを世に植え付けた功績はクリエイターとしては凄いことだと思う。それを好きか好きじゃないか。いい、悪いでは無い。うん。
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