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お早ようのDのレビュー・感想・評価

お早よう(1959年製作の映画)
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小津の遊び心が随所に感じる何度も見たくなるやさしい映画。

東京物語などを経て、いつもの結婚の話から離れて、子どもたち使ったユーモア溢れるホームコメディ作品。

あらすじ自体は数行程度で説明出来てしまうものの、小津マジックがかかると、このコメディセンスに笑いがとまらない!

新興住宅地を舞台とした、かつて存在した人情ドラマが織りなすユーモアの展開のさせ方、大人から見た子どものわがまま、子どもから見た大人の矛盾の描き分け、価値観のすれ違い。

重くなりがちなテーマなのに、軽やかでハイセンス。

このバランスの良さ小津ならでは!大好きな映画!!

また、小津作品として2本目のカラー作品であり、小津の独特のカメラワークとともに、意図的に色彩設計された統一感のある色調の画作りが楽しめる。

そしてこの映画を観たものなら誰もがフェイバリットになる、笠智衆の子供の次男役。

一挙手一投足気になるし、I Love you!を連呼するの愛くるらしさは堪らなくカワ
イイ~

日本映画の三大巨匠!!!
最低限みておくべき10作品はこれ!(1930年代〜1960年代の日本映画も紹介)
https://narcos.hatenablog.com/entry/japanese-movie-ranking
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