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「お早よう」に投稿された感想・評価

utokashi

utokashiの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1959年、テレビが出たころ。子供たちがそれを強請るために両親とのちょっとした抗争を始め、最後にはt14 ciz?型を買ってもらって勝利する。
半径せいぜい100m内で話が完結するが、下町らしい多様な人間関係がある。
mnm

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3.8
1959年の映画を2019年に見るという不思議な感覚。たくさん笑った!部屋のカレンダーが1959年だった!なんでもある今の時代とは違って、ひとつ手間がかかって人間味がある感じがして羨ましくなった。でもくだらないことで笑えるのは今も昔も変わらないんだなー!お父さんおなら上手!私はできない!笑、今って自由で広い時代に見えているけどどこか閉じこもっていて生きづらいのかなー。隣の人にものをかりたり貸したり買ってきたり、なんてすごい!無駄も大事、でもひとつくらい不便がある方がいいのかも!もうそんな時代には戻れないけど!観て良かった。
☆☆☆☆

この作品が製作されたのは1959年。
この年に日本で何が起こったのか?

答えは…。

日米安保騒動が始まった年。

日本の社会が大きく揺れ動いた年に、小津安二郎はこの作品を作る。
観て貰えれば一目瞭然なのですが、実に何とものほほ〜んとしたコメディーで。大人社会に対して、男2人の兄弟が起こす小さな反乱。
それはもう、日本が政治社会の大きなうねりに誰もが翻弄されていた時代に、極々小さな…。例えてみると、大きな象が日本社会全体としたならば。その象の足の先の爪の先の、その更に奥の方に居た小さな虫が象を刺した…って感じ(-.-)
しかし、これがまた滅茶苦茶面白いのでありますよ〜旦那〜( ^ω^ )

大人はすべからく無駄な事に時間を費やす。
特に大人が話す挨拶こそは、子供にとっては無駄な事の集大成。

「お早う」
「今日は」
「今晩は」
「いい天気ですね」
「明日は晴れますかね〜」
「どちらへ?」
「ええ、ちょっと」
「どう思います〜?」
「本当にね〜」

だけども、そんな無駄と言える挨拶の一言から、社会は動き出すモノなのだ。
それを小津安二郎は。人間が本来持っている生理現象を写し取りながら描いて行く。
これこそが、小津安二郎が描く…。

お な ら の 世 界 (半分本気٩( ᐛ )و)

更に小津安二郎らしいと言えるのが。映画が娯楽の王様だった時代に現れた、テレビとゆう新たな怪物に対する意識の…よ・う・な・も・の。

確かにその時代、テレビに対する批判は【一億総白痴化】であった様だ!
そして当時のテレビ黎明期の人気番組と言えば、♬トントンとんがらりっと隣組♬の「向こう三軒両隣」であり、ジェスチャーゲームだった。
それを、生来の意地の悪い小津安二郎は。まるで「全てのお隣さんが仲が良かった訳じゃないだろう?」…と言いたげに。人間の心に棲む魑魅魍魎な感覚を、変幻自在に演出する。
それら、人間の嫌味な部分を描きながらも。小津映画に出演した際には定番と言える、杉村春子のお見事な手のひら返しや「楢山行きだよ!」の台詞・演技等。観ていると幸福感に包まれるのだから、本当に不思議だ。

∂(・_・) I LOVE YOU

初見 並木座

2019年 5月27日 シネマブルースタジオ
やはり35mmの威力たるや
長屋からアパートへ。変わっていく日本。
そして、見事な日本人的レトリック。
子供もたちを主体としていて、彼らの目線での共有が面白い。
何か恋の始まる予感の中で、下着を写すのがなんともいやらしい。
dita

ditaの感想・評価

4.5
色合いがめちゃくちゃ好き。どの構図もどの色使いも完璧じゃないですかコレ。赤と緑の絶妙な使い方は自分の部屋にも活かしたい。

無駄なものがあったほうが人生は潤うと小津が教えてくれたから、毎日懲りもせずにいそいそと映画を観ているわたしの無駄な人生にも意味があるのかもしれない。人生もおならも気張りすぎると実が出て大変やから、あまり気張らずに気楽にいこうってことよね。違うよねたぶん。

これは犬です、これは犬ではありません、これは犬ではなく猫です、みたいな英語の課題とか、ルールを無視したしりとりとか、給食費のくだりの脱力感とか、芸術という名のコントかとか思いながらずっとふふふって笑っていたのに、最終的にはわけもわからずぼろぼろ泣いて、観終わった今はとても寂しくてどうしようもないのでわたしにもそろそろ家族をください、ちなみにテレビと洗濯機は持っています。猫もいます。
CU

CUの感想・評価

5.0
戦後日本ののどかな街の風景、そしてご近所さん同士のやりとりを通して大らかな人間関係を描いた作品。

古い映画だけど、今観ても全然面白い。登場人物がみんなイキイキしている。

街は物凄い速さで変わってゆくけれど、人間は今も昔もあまり変わらないんだなーとしみじみ思いました。
親にテレビを買えとストライキを起こすクソガキ小津おならコメディ。
yadakor

yadakorの感想・評価

5.0
50年代の(東京?)郊外の一般的らしき生活をコミカルに描いた話
まるで歴史モノとして今年撮ったかのように客観的に当時の価値観が扱われていて面白い
モノクロ映画は見ていて大昔のように感じられるが、カラーなので現在と連続した過去として感じられるのもまた面白い
こういうポップな作品ほど最後に毒を入れられがちだけど、完全にエンタメに振り切れられるのも勇気を感じる
MOTO

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3.5
北千住ブルースタジオの小津特集7週目

米軍ハウスと日本の長屋を掛け合わせたような簡素な文化住宅は、この映画から20年後の昭和50年代、自分が子供の頃にはまだ近所に残っていて幼稚園や小学校の友達も住んでいたので懐かしい光景。

時代の主役が集合住宅で育つ子供になると見るや早速映画を撮る小津安二郎の巨匠とは思えぬフットワークの軽さ、常に今という時代を描くことから逃げない胆力はリスペクトするが、そこまで好みの映画ではなかったので「懐かしい懐かしい」で終わってしまった。見る目がなくてすいません。