噂好きで騒がしいお隣さんやくだらないことで盛り上がる賑やかな子供たち。
振興住宅地に住む人々の生活を切り取ったこの映画には、そんな何気ない日々が細やかに描かれている。
それは一見珍しくもないありふれ…
もう映像を10秒見せられるだけで小津作品とわかる、どこからどこまで小津印の映画(笑)。相変わらず何が起きるわけでもないが、テレビ見たさに口をきかなくなってしまう子供たち、それを勝手に解釈して近所の騒…
>>続きを読む初めての小津作品。
人間関係の描き方が当時の日本を彷彿させる。ただの日常を切り取ったようにシンプルなのに、どこか奥床しい。
兄弟のペアルックがまた当時を彩るも、弟の弟たる可愛らしさが堪らなく良かった…
ああ、微笑ましい。
「無駄なるからいいんじゃないかなあ。
世の中。」
「無駄なことばかり言ってしまうね、
大事なことは言えないけど」
セリフと作品の指向がマッチしていて、無駄という遊び心やゆとり…
カワイイ映画。
昭和30年代の多摩川沿いの新興住宅を舞台に、テレビを買ってもらえない兄弟がストライキをする話。
舞台となる住宅についての建築計画の論文があった。今はなきニッチな時代の木造住宅の撮り方…
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