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ナイト ミュージアム2のwawvv808のネタバレレビュー・内容・結末

ナイト ミュージアム2(2009年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク。
中年男のラリー・デイリーは、仕事が続かないダメ男でした。息子のニッキーにいいところを見せたくて、ニューヨーク自然史博物館の夜警の仕事に就きます。ところがその自然史博物館では、アクメンラーの石板の力で、日没後になると展示物が動くという秘密がありました。夜ごと大騒ぎがつづき、ラリーはおどろきます。ところで、ラリーを雇うにあたり、リストラされた3人の前任者がいました。そのセシル、レジナルド、ガスの3人組はアクメンラーの石板を盗もうと企みます。ラリーは息子のニッキーを博物館に呼び、セシルたちの陰謀を阻止しました。騒動で展示物と意気投合したラリーは、その後も仕事も続けました(映画『ナイト・ミュージアム』参照)…。

…2年後。もともと小物を発明するのが好きだったラリーは、『暗闇で光るライト』を発明し、一大ヒットを飛ばします。そのおかげで自然史博物館の夜警の仕事を辞め、今では〝デイリー発明社〟という会社を作り、CEO(最高経営責任者)となっていました。『暗闇で光るライト』は大人気商品で、日本にも輸出されます。また一流ウォルマート社からも契約の話が来ていました。その日、ラリーは久しぶりに自然史博物館の前を通りかかり、マクフィー館長と会います。自然史博物館は現在、「改装のため休館中」でした。マクフィー館長によると、古臭いジオラマ(立体模型)や蝋人形などは倉庫行きにし、最新のホログラム式を採用するそうです。「客は新しいものを求めるから」と言ったマクフィー館長は、倉庫行きになったものはワシントンD.C.のスミソニアン博物館に保管されると告げました。そのまま閉館時間を迎えたラリーは、懐かしい面々と再会を果たします。

・テディ…第26代大統領セオドア・ルーズベルトの蝋人形。同じく蝋人形の馬に乗っている。ラリーのよきアドバイザーだが、サカジャウィアという女性を意識して見つめている。
・レクシー…ティラノサウルスの骨格標本。動きはまるで犬のよう。
・オクタヴィウス…ガイウス・オクタヴィウス。ローマ帝国時代のミニチュア人形。同じくミニチュア人形のジェドとのちに仲良くなる。
・ジェド…ジェデダイア・スミス。アメリカ西部開拓時代のミニチュア人形。カウボーイの格好をして銃を持っているが、空砲。
・アッティラ…モンゴル系・フン族の暴君。ラリーと言葉(言語)は通じない。
・サカジャウィア…アメリカ先住民の娘。白人との通訳を買って出た女性で、三つ編み姿。
・モアイ像…イースター島にある巨大顔だけ石像。
・デクスター…オマキザルのはく製。かなり(ずる)賢い。いたずら大好き。
・アクメンラー…エジプト王。石板の持ち主で、リーダー的存在。

テディとレクシー、アクメンラーと石板は自然史博物館に残されるそうです。さびしいけれども、それが現実でした。翌日の夜、ラリーの家にジェドから電話がかかります。なんといたずら好きのデクスターが石板を持ち込んで、スミソニアン博物館に石板が運ばれたそうです。

そのせいでスミソニアン博物館の展示物が動き始め、大騒動になっているそうです。
しかもスミソニアン博物館にはアクメンラー王の兄のカームンラーがおり、よからぬことを企んでいる…そこまで告げたところで、ジェドからの電話が切れました。
ラリーは急いでワシントンへ移動します。息子のニッキーは自宅に残り、インターネットで調べ物をしてラリーのバックアップをすることになりました。

翌日の昼。ラリーが移動する間に、ニッキーはスミソニアン博物館の倉庫の場所を調べていました。史料倉庫は地下にあり、一般人は立ち入り禁止です。中年男性の警備員・ブラゥンドンに会ったラリーは、ブラゥンドンのIDカードを手に入れました。警備員の服を更衣室で手に入れ、入りこみます。奥へ進んだラリーは、ニッキーと連絡を取り合って、ニューヨーク自然史博物館から運ばれた展示物のエリアにたどりつきました。石板も見つけます。しかし箱は開かず、隙間から石板を取り出している間に、日没が近づきました。日没と共に、スミソニアン博物館の展示物も動き始めます。それはちょうど、ラリーが石板を手にした瞬間でした。

ラリーは真後ろにいた古代エジプトの王、アクメンラーの兄・カームンラーと会います。カームンラーは弟のアクメンラーに恨みを抱いていました。両親が弟のアクメンラーをかわいがり、はては王位の座まで弟に譲ったことから、カームンラーは石板を欲しがります。カームンラーの手下に囲まれたラリーは石板を渡すと、「なんだ、キューブが欲しいのかと思った」と言いました。ルービック・キューブを『命令に従わないものを砂に替えるもの』と言い、カームンラーに欲しがるよう仕向けます。そして巨大タコの入った箱までおびきよせ、タコに襲わせました。その隙に石板を取り戻します。加勢してくれたのはカスター将軍でした。南北戦争で活躍した将軍です。カスター将軍はラリーを逃がしますが、代わりに捕らわれの身となりました。自然史博物館のメンバーと一緒の場所に閉じ込められます。

逃げたラリーにちょっかいをかけるのは、大西洋をオートジャイロで単独横断した世界初の女性パイロットのアメリア・イアハートです。アメリアは好奇心が強い女性で、ラリーといると面白そうと思い、行動を共にしました。その頃カームンラーは自分が天下を獲ろうと考え、イワン雷帝(注:本人はイワン賢王呼びを好んだ)、ナポレオン皇帝、若き日のアル・カポネに声をかけます。彼らを手下に従えたカームンラーは、アル・カポネの手下たちに自然史博物館の箱の見張りをさせ、ラリーの持つ石板を奪いに行きます。追われたラリーは、第二次世界大戦終戦の日の絵画の中に逃げました。絵の中に携帯電話を落としてしまい、息子のニッキーとの連絡手段を失います。

アメリアと絵から抜け出したラリーは、絵を裏返して、追っ手が絵から出ないようにしました。そこで、ラリーはナポレオンと会い、連行されます。その頃、アル・カポネの手下の目を盗み、ミニチュア人形のジェドとオクタヴィウスが穴から脱走します。ジェドは見つかって捕えられましたが、オクタヴィウスは逃げました。ラリーは石板と共にカームンラーのところへ引き立てられます。またジェドもカーメンラーのところへ連れて行かれました。カームンラーは石板を持つと、カームンラーの門に設置しました。それは別名・地獄の門とも言われており、死者を蘇らせることが出来るものです。ところがカームンラーが暗証番号を入力しても、反応しませんでした。
パスワードを勝手に変更されたのだと知ったカームンラーは、ジェドを砂時計に入れます。そしてラリーに砂時計を見せると、1時間以内にパスワードを解かねばジェドを殺すと言いました。上から落ちる砂が下に溜まると、ジェドは窒息死しそうな量です。石板を持ち、ラリーはパスワードを解くためにテディを探しました。

スミソニアン博物館にもテディことセオドア・ルーズベルト大統領がいました。しかしこちらは銅像で、しかも胸から上しかありません。胸像のテディは自然史博物館のテディが全身像だと聞くと、嫉妬をあらわにしました。話にならないと思ったラリーは、考える人に聞いてみますが、考えてばかりで答えを得られません。アインシュタインに聞けばいいと思ったラリーは、アメリアと共に〝航空・宇宙館〟へ移動しました。その間、カームンラーのところには「手下にしてくれ」と、ダース・ベイダー(映画『スター・ウォーズ』に出てくる悪役)とオスカー(テレビ番組『セサミストリート』に出てくる、緑のモジャモジャしたキャラクター)がやってきますが、カームンラーは手下はもういらないと断ります。別の館へ移動しているのを見て、カームンラーは脱走しているのだと思いこみ、追っ手を再び差し向けました。

〝航空・宇宙館〟に移動する間、アメリアがラリーに仕事のことを質問します。「楽しくなければやめたら? そんな(つまらなさそうな)顔してる」と言われたラリーは、今の仕事に疑問を持ち始めました。そこへ博物館の入り口に座っている、巨大な石像のエイブラハム・リンカーンが現れました。小さなカップルだと、ラリーとアメリアのことを言います。航空・宇宙館では、ロケットとミサイルを発射するカウントダウンが始まっていました。ラリーが急いでキャンセルさせます。宇宙サルはオマキザルのエイプルでした。

顔を振るアインシュタインの小さなフィギュア人形に会ったラリーは、エジプトのピラミッドに通じる数字は「π(パイ)」つまり円周率で、3.14159265だと聞かされます。

飛行機でカームンラーのところへ戻ったラリーは、石板とジェドを交換しました。
パスワードは合っており、門が開きます。
門から次々と、カームンラーの手下の鳥頭が出てきました。そこへ、逃亡したオクタヴィウスが強力な援軍を連れ帰ります。それはリスなのですが、オクタヴィウス自体もリスも小さいので、相手にしてもらえません。ところがリンカーンの石像もついてきていました。リンカーンは鳥頭を一掃し、残りの手下はおびえて門に戻り、閉めます。それを皮切りに、博物館内で戦いが始まりました。自然史博物館のメンバーも解き放たれ、戦います。カスター将軍は自信を喪失していました。将軍ではあるものの、昔自分の部隊を全滅させたことがあるからです。ラリーが「過去は過去、今、新しい歴史が始まる」と告げて奮起を促しました。ジェドの入った砂時計をオクタヴィウスがヘルメットで割り、救出します。
アル・カプネには宇宙サルのエイブルとデクスターがビンタで応戦し、考える人や巨大タコまで参戦しました。そのうちに、カームンラーの手下のイワン雷帝、ナポレオン皇帝、アル・カポネも内輪もめを始めます。カームンラーと向かったラリーは、懐中電灯の光で目くらましをし、地獄の門にカームンラーを押しやりました。カームンラーがいなくなったことで、戦いは終わります。

赤いプロペラ機を調達してもらったアメリアは、ラリーと博物館のメンバーを載せ、自然史博物館の前まで送りました。別れ際、ラリーはアメリアにキスしてもらいます。本当の幸せとは、好きなことを続けることなのだと、ラリーはアメリアに気付かされました…。

…2か月の改装期間が終わり、自然史博物館が再開します。ラリーは警備員の仕事に復帰していました。迎えるマクフィー館長は、会社が失敗したのかと、警備員として戻ってきたラリーをからかいます。ラリーは会社を売却していました。自然史博物館には匿名で多額の寄付があり、条件は「前のままの展示物にすること。夜間も開放すること」です。(ラリーが会社を売った金を寄付したと思われる。握手しながらマクフィー館長も、うすうす気づいた模様)夜間になると、展示物が動き始めました。それをマクフィー館長は最新テクノロジーだと思っているようです。夜警をするラリーは、アメリアにそっくりな女性を見つけ、思わず声をかけました。博物館内を案内してくれと言われ、ラリーは女性を案内します。

(エンドロール)第二次世界大戦後の絵の中の人物。携帯電話を水兵が拾ったが、ラリーは気付かずに絵を出て行ってしまった。その人物は夕食ができたと母に呼ばれるが、携帯電話を必死で解体し「何か分かりそう」と呟く。その人物はジョセフ・モトローラ青年。のちに電子・通信機器メーカーを創立した。

hmhmシネマより

小学生の時に視聴。
楽しめるだけでなく勉強にもなるこの映画。三部作であるこのシリーズは、どれを見てもいい味出している。何より、いろんな時代、いろんな文化に触れることが出来る。この作品に出会ったおかげで、中学校の数学の時間、必死に円周率を覚えていたのはいい思い出。
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