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ロード・オブ・ウォーのAirconのレビュー・感想・評価

ロード・オブ・ウォー(2005年製作の映画)
3.9
社会派だけどかなり観やすい。
1人の武器商人の成り上がりを軽めのタッチで描いてるから、ウルフオブウォール・ストリートみたいな感じで、ヤバい橋を渡ってるハラハラ感ギリギリ感を楽しみつつ最後にはメッセージや問題提起はしっかり残る。

ブラッドダイアモンドに出てきたシエラレオネも出てきて、西アフリカの紛争、武器、ダイアモンドの関係に繋がる。

冷戦終結以降、軍需産業の売り上げは落ちてるとはいえ有名な大企業でさえ一部は死の商人というのは、気持ちの良い商売ではないと感情的には思ってしまう。

そこには国防という意味で武器を用意する必要がある国家と、そのために武器を開発販売している武器商人の関係がもともとあって、そこから派生して紛争地帯の両勢力の供給したりという”悪いやつもいる”ってことだと思う。
少し保守的な視点かもしれないけど。
武器商人自体を悪いとは決めづらい。
日本の国防費でもアメリカの武器を買っているわけだし線引きは必要。

管理とか、いろんな面で売買は簡単にはできないようになってるはずだけど、映画の描写にもあったようにグレーな部分があって、そこを改善してもらいたいと思った。

冷戦だとかが絡んでくるともっと難しいと思う。
それ自体の善悪を判断することが。
たとえば相手が都合の良い国を支援してしまうとその対立勢力を支援しないとってなるやつとか。
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