芹沢由紀子

ロード・オブ・ウォーの芹沢由紀子のレビュー・感想・評価

ロード・オブ・ウォー(2005年製作の映画)
3.8
結構楽しめたし面白かった。
NYと、アフリカや中東、ロシアなどの戦場を行き来する武器商人の人生の危ない綱渡り。
弟役のジャレッド・レトーと主人公ニコラスケイジが兄弟で、ウクライナ人という設定がちょっとむりくり感強かったけど、キャストは軒並みピッタリでとても素敵だった。
イーサンホークの瞳、本当に綺麗。

アフリカの独裁者親子もとてもお洒落で、ヒップホップのミュージッククリップを見ているかのようだった。
武器商人の映画には詳しくないけど、ドラマ「ナイトマネージャー」の悪役リチャード・ローパーを思い出した。
あそこまで完全悪には描かれていなくて、一人の実業家としての苦悩やハッタリ人生を描いているんだけど、ラストのテロップには愕然とさせられる。
紛争地帯の戦争は、武器生産国を潤わせてるんだよね~
世界平和を!とか歌ってる国連常任理事国は全部武器で大儲けしているというね。醜い世界。
「自分が武器商をやめても誰かが必ず引き継ぐ」悲しい実情。
芹沢由紀子

芹沢由紀子