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悪魔のような女のSNのレビュー・感想・評価

悪魔のような女(1955年製作の映画)
4.4
BGMを徹底的に排することによって、この映画に特異な環境音(時計や水音、ラジオなど)の張り詰めた空気感を生み出すことに成功している。厳格なカメラワークはもちろんのこと、音響に対するこだわりは並々ならぬものを感じる。
定刻を規則的に刻んでいく時計の音によって物語は一気に加速をし、不規則な水の音によって時間が止まったかのような錯覚に囚われる。シモーヌ・シニョレの自然な演技も素晴らしい。
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