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悪魔のような女のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

悪魔のような女(1955年製作の映画)
3.5
ピエール・ボワローとトーマス・ナルスジャックの小説"Celle qui n'était plus"(意味:いなくなった女)をもとに、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督が映画化した心理スリラー。
原題:Les Diaboliques (1955)

パリ郊外の寄宿学校。
校長のミシェル(ポール・ムーリス)は、英語教師で心臓の弱い妻クリスティーナ(ヴェラ・クルーゾー)の財産のおかげで今の地位があるが、ラテン語教師ニコール(シモーヌ・シニョレ)を公然と愛人にしていた。
横暴な校長に我慢が出来なくなった妻と愛人は、共謀して校長を浴槽で殺害し、プールに沈めて事故死を装おう…。

~その他の登場人物~
・元警視フィシェ( シャルル・ヴァネル)
・ドラン先生(ピエール・ラルケ)老教師。
・若いレイモン先生(ミシェル・セロー)
・門番、用務員(ジャン・ブロシャール )
・エルボウ夫妻(ノエル・ロクヴェール)、 テレーズ・ドーニー):ニオールにあるニコールの家の借家人。
・モワネ少年(ジョルジュ・プージュリー)

映画の原題の意味は"悪魔のような人たち"(複数形)。
クルーゾーは、最後にモワネ少年(「禁じられた遊び」のミシェル少年)を再び登場させて、ちょっとしたお遊びをしますよ。

シースルーの下着姿が美しい小柄なヴェラ・クルーゾ-は、5年後の60年12月、パリのホテルの浴室で"心臓発作"を起こして46歳で亡くなっている(服毒自殺という説もあるらしい)。
映画「真実」の撮影をしていた監督(夫)と主演のブリジット・バルドーとの噂が流れ、ヴェラはかなり傷心していたと言われている。
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