lilishiroyagi

飛行士の妻のlilishiroyagiのレビュー・感想・評価

飛行士の妻(1980年製作の映画)
4.1
めちゃ良かった

郵便局員の仕事風景で始まって、アリエル・ドンバールの「Paris m’a séduit」で終わる

好きを理由になんでもしちゃう男20歳フランソワ

自分に夢中の歳下男をキープしときながらも本当に好きなのは絶対元カレ(既婚者)のアンヌ

自然体で天真爛漫、突然現れて前半のほぼ主役と言って良い程に眩い15歳リュシー
15歳に惚れる成人男性を思うとマジで気持ち悪いなと思うけれど、それも仕方ないと思えるほど早熟で核心をついてくる言葉をあっけらかんと差し出してくるもんだから、こっちは好きにならずにはいられない。
決定権は女にあるらしい。
探偵ごっこしてるくだり大好き。

フランソワめちゃくちゃ軽んじられてるのにアンヌのどこがいいんだ…と思っていたけど、どっちもどっちかも知れんな。
他の男で傷ついたのを、自分のことを好きな(だけどつまらん)男に八つ当たりして慰めて貰うやつ、身に覚えがありすぎる。
しかしロメールの女たちは軽率に男をキープしがちよね。
分かるけど。
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