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ジョゼと虎と魚たちのnon2のネタバレレビュー・内容・結末

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

邦画といえば、で浮かぶくらい長らく頭の隅にあった作品。なんとなく今かなと思い鑑賞。
まずこの物語にこのタイトルが秀逸だと思った。
ジョゼが好きな本の一節にあるように、必ず終わることが分かっているからこそ主人公に思い切りわがままを言うジョゼが愛しかった。
これもしジョゼが障がい者でない設定で書かれていても少し癖のある恋愛ものとして受け入れられたんじゃないかと思う。でも修理できずにあっさり捨てられた乳母車のように"壊れもの"といわれたジョゼが主人公と出会ってはじめて見た世界、その刹那の輝き。ここにいて、と言った彼女のすべてを最終的には引き受けられなかった主人公の「逃げた」という意識。これらを考えるとやっぱりジョゼが障がいを持つ女の子として書かれたのは意味があったのか。
あと妻夫木聡とくるりは切っても切れない感じがした。いつものハイウェイも映画のあとだと違って聞こえた。
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