菩薩

肉の菩薩のレビュー・感想・評価

(1976年製作の映画)
4.9
珠玉の屠殺&臓物ムービー、そして単純作業礼賛ムービー。前半は牛、後半は羊、一ミリの迷いも狂いもなく、瞬時に無駄なく一つの命が肉塊と化していく様の美しさ、首元から流れる熱き血潮、割かれる腹から垂れる光る臓物、湯むきトマトの如くペロリと剥かれる皮、そして吊るされるサンドバック、を殴るスタローン、おぉロッキー観てぇ…(出てない)。職人さん達が使う屠殺用ナイフの切れ味がこの世の物とは思えないレベルでスパスパと、そして肉を切らせた後に骨を断つ巨大ハサミのRPGのストーリー終盤で手に入る最強アイテム感に激萌え、攻撃力100超えは固い。ただそれだけで終わるかと思いきや最終盤は何やら社会派テイスト、現場vs上層部、どんな仕事だってワンオペは危険、ウンコしたくなったらどうすんのよ!と、きっとあのシーンはすき家への痛烈なメッセージ(な訳ない)。にしても冒頭で見学に来てるピシッと横分け・かっちりスーツ・首からカメラの典型的・前時代的じゃぱにーずサラリーマンの農協旅行感たるや…いや畜産なんだけど…なんだろあの不思議な申し訳なさは。後、羊の群れをあまりにも凛々しい姿で導く一匹の山羊(?)のシシガミ様感が異常、神々しすぎた。当然腹すく、今夜の夕食は三宅厨房・ハンバーガー対関口厨房・牛丼、さぁ、今夜のご注文は〜〜〜!どっち!!!!って普通に焼肉食べたいよ…。
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