ケンヤム

コッポラの胡蝶の夢のケンヤムのレビュー・感想・評価

コッポラの胡蝶の夢(2007年製作の映画)
4.6
私は行ったことのないところへ行ったことがあるし、過ごしたことのない時間を過ごしたことがある。
時間とは非現実だ。空間さえそこでは無意味。

時間と意識に人間は囚われて生きるわけだけれど、そこから抜け出すような映画的言語をこの映画は追求したのだと思う。
時間や意識の産物である言語や風土を、フィルムに半ば強引にねじこむことによって、鑑賞者である私たちは時間や意識の意味のなさない真に自由な世界へ行くことができる。

私は夢を見ていることを知っている。
ケンヤム

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