柏エシディシ

モンキーボーンの柏エシディシのレビュー・感想・評価

モンキーボーン(2001年製作の映画)
3.0
天才ヘンリー・セリックの忘れられた実写ファンタジー監督作。「ナイトビフォアクリスマス」や「コラライン」が好きな人は観なくちゃいけないヤツ。
製作過程のゴタゴタで興行的には大失敗、日本でもごく一部で限定公開されただけという不遇の作品。
しかし、これが……面白い!

ヘンリー・セリックのイマジネーションが爆発するダークタウンの描写なんて一時停止したりコマ送りとかして確認したくなる!
ウーピー・ゴールドバーグやジョンカルロ・エクスポージト(BBのガスの人。そいやボブ・オデンカークもちょっと出てるヨ)なんかもノリノリで楽しそう。
ローズ・マッゴーワンのネコ娘なんて、めちゃくちゃ可愛いし!
現実世界パートのコメディ演出はコテコテでついてくのがちょっと大変w
でも、ブレンダン・フレイザーのコテコテ、嫌いじゃなかったよな〜と思い出したり。中身がお猿さんの時の演技も上手いと言えば上手い。
あと極め付けはこの後間もなく、エンタメ界から完全に引退するブリジット・フォンダの美しさよ…先日パパラッチされた近影はなかなかにショッキングでしたが、ハリウッドのセレブ家族で育った彼女にとって今の生活はある意味望んだ幸せなんだろうなぁ、とか。ふくよかな体型も幸せの証と思えば。
閑話休題。

芸術性とマーケティングの対立や、製作側との軋轢など、多分にセリック自身の経験が反映されているという分析にナルホドと。
ファイトクラブとの関係性も面白い。
映画って作品の良し悪しが、純粋にヒットとかに繋がる訳じゃないって事はよくあるハナシですが、もし本作が違った形の公開のされ方をしていたら、ヘンリー・セリックのキャリアもまた違ったものになっていたかもと思うと興味深い
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