ネコ一族

モンキーボーンのネコ一族のネタバレレビュー・内容・結末

モンキーボーン(2001年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ナイトメア・ビフォア・クリスマスの監督ヘンリー・セリックの作品。映画評論家の町山 智浩さんのオススメ作品という事で観賞。
これは好き嫌いの別れる作品…。
凄い世界観!でも惜しい感。うわ~って思いながらもクセになりそうなキャラクター達とビジュアル。
主人公スチュ演じるブレンダン・フレイザー、好きですね~ハムナプトラからファンで甘いマスクにたくましいボディの色気。恋人役ブリジッド・フォンダはブロンドで美しくひたすら真面目。そしてヘンリー監督の世界、イマジネーション爆発作品、…だけではなかったらしい。事故で昏睡状態の主人公が無意識の中、自己の弱い部分と、一方で凶暴で性的な欲望を押さえきれない自分を分裂させ、最後は統合させるという深~い精神分析学も表現していた19年前の2001年作品。でも話題にならずヒットせず。
後になって猫娘キティ役だったローズ・マッゴーワンがSNSで「当初自由に制作中で傑作になるはずだった作品が当時の会社の方針で色々と変わり、宣伝も上手くされず話題にならず当然興行収入も低くなってしまった…」とつぶやいていたとか。
評論家の評価も悪かったようだけど、ここ最近ヘンリー監督作品として再認知され、不遇な忘れられた作品として一部のマニアックなファンと町山さん推しの名作と話題になっているみたい。メチャクチャなのは確かだけど私は好きです。
町山さんも番組で言っていたけど、こういう不運でヒットしてないけどいい作品は沢山あるから評価や興行収益が低いからって面白くないって決めずに色々と観て欲しいって…この言葉に凄く共感と感動しました。
ネコ一族

ネコ一族