くわまんG

エイリアン2のくわまんGのレビュー・感想・評価

エイリアン2(1986年製作の映画)
5.0
あらすじ:
やっとの思いでエイリアンを倒した宇宙航海士リプリー。冷凍睡眠状態で漂流していたところを救出されるも、その期間なんと50年以上。しかし、失意に暮れる間もなく彼女に新たな影が忍び寄る……!

SFホラーだった1とはうってかわって、サバイバルアクション大作となったジェームス・キャメロン最高傑作。宇宙で生き残りたいヤツは必携の一本。

―――

以下ネタバレです。

俺はもうこの『エイリアン2』の登場人物が好きでたまりません。たまらないから紹介するぜ!!

ハドソン上等兵
「マシンガンもミサイルも核爆弾も、俺の巨○もあるぜフォーゥ♪」
「もうダメだよメーン(泣)」
90年代映画に必要不可欠な脇役、ビル・パクストンが演じるお調子者。浮かれた顔が青ざめてゆく経緯が完璧。今回は単なる盛り上げ役というわけではなく、高い戦闘力とシステムエンジニアのスキルを併せ持つ優秀な戦士。捨て鉢気味ながら、立派に使命を果たす最期は痺れる。

バスケス上等兵
「Anytime, anywhere♪」
男顔負けの短髪マッチョ巨乳アマゾネス。判断力、瞬発力、火力と三拍子揃った斬り込み隊長。最期はしんがりを務め、エイリアンの頭をふみつけて鉛玉をぶちこむ(かっけえ!)が、酸で足をやられ弾も尽き万事休す。それでもタダじゃあやられない、圧巻の散り様で仲間を逃がす。

ドレイク二等兵
ド「よおバスケス、男に間違われねえか?」イェー
バ「あんたもね♪」イェー
バスケスに比肩し得る脳筋武闘派。ショーシャンクのクズホモが本作ではゴリゴリの無頼漢(順番逆)。仲間を救うため水際で頑張るが、酸で逝く。

フェッロ二等兵
「We're on the pipe. Five by five♪」
乗り物運転担当の地味っ娘(カワイイわけでもない)。リアルな下着姿で魅せてくれる。グラサンかけて着陸船を操縦する姿、愛嬌のあるコールが印象的。乗り物がダメになる成り行き上、呆気なくお亡くなりに。

アポーン軍曹
「行くぞ俺の素晴らしいクソ部下ども!貴様らは俺の誇りだ!」
海兵を地で行く、極太葉巻がトレードマークの黒人おじちゃん。ちょっと説得力の無い肉体がチャームポイント。わきまえた退場でストーリーを盛り上げる。

ヒックス伍長
「俺の名前はドウェインだ。気をつけろよ、エレン。」
イケメン担当。外見も中身もナイスガイ。演じるのはカイル・リースことマイケル・ビーン。若年ながらアポーンも認めるリーダーシップの持ち主で、降下の際は居眠り(中二心を刺激するぜ!)するほどの強心臓と豊富な実戦経験を併せ持つ、本作の主力。責任感ある非の打ち所が無いソルジャーで、リプリーとニュートのケツを拭いた後、ラストバトルへの架け橋となる。

ビショップ
「俺だって恐いさ…」
この映画でのランス・ヘンリクセンはもう完璧。合成人間だから冷静沈着、知識も技術も体力も人間のスペシャリストを軽く凌駕する。もう暴発もしない。でもやれやれ顔でナイフの曲芸を披露する人間臭さもある。この丁度よさ!しかし基本的には社の僕であり、バークの命令を重んじる。生き残るためにとりあえず味方だけど、最後まで善悪定かならない。この微妙な役回り!色々たまらない大好きなキャラクター。今でもランス・ヘンリクセンを見かけただけでニヤける。

ゴーマン中尉
「コーヒーをご馳走さま。」
キャリア組へっぽこ上官。頭も腕も無い腰抜けだが、着陸時にフェッロをアシストしたり、まずまず妥当なタイミングで撤退命令出したりと、正直そこまで無能じゃないのに散々コケにされる気の毒なやつ。あんなに差し迫ったらテンパる軍人だっているだろうに…。おまけに佳境では重火器すら持たされず、ピストル一丁で大健闘。もはや健気。最期はバスケスを男らしく自爆にエスコートして散る。悪に加担するわけでもなく(まぁ失神してたけど)、基本的に何でも一生懸命に取り組むいいやつ。38回も降下練習やってる真面目でいいやつ。ごく自然に「ご馳走様。」の言えるいいやつ。いいやつなんだよ…。

バーク
「アレを殺す権利は誰にも無いだろう?」
その卑劣さは宇宙屈指。コロニー開発会社の社員で、現地視察などと称して部隊に同行するが、その肚は黒い企みでいっぱいなわけで…。余すところなく迷惑極まりない、清々しいほどゲスなクソヤロー。段違いにスカッとする死にっぷりで魅せてくれる、まさに悪党の鑑。そして、寝る時は上半身裸のスタイル。お前はそうじゃねえ!余計に腹立つ。まさに悪党の鑑。

ニュート
「リィイイイプリィイイイーッ!!!(ちょっとうるさい)」
唯一生き残ったコロニー住民。エイリアンの習性や施設の通路などにも精通しており、幼いながらのサバイバル能力は天性としか思えないレベル。前作の猫にとってかわり、“リプリーが守るもの”に就任。言うなれば本作のヒロイン。クライマックスを盛り上げるため、溝に落ちる大役を仰せつかった。

リプリー
「Get away from her, you bitch !!」
地球の切り札はその辺のオバハンだ!常軌を逸した胆力で復帰緒戦からフルスロットル。触れたこともない装甲車を駆ってダイナミックに返り咲き、エイリアンビギナー共を束ねて凄絶なサバイバルを繰り広げる。
そしてやはり今回も、一人になってから更にギアチェンジ。巣を発見してから女王とのガチンコまで全く目が離せない。特に、女王が卵を守るため子戦士の攻撃を制するところ。同じ母として情にほだされ見逃すかと思いきや…
機関銃ドガガガ火炎放射ボォォアア!貴様らは化け物だから親子愛なんて無えんだよ!死ね!死ね!!死ね!!!
最強のオカンVS最凶のオカンを見逃すな!!!!!

余計な会話も無くエンディング。全くもって理不尽で、最高です。