亜硝

エイリアン2の亜硝のネタバレレビュー・内容・結末

エイリアン2(1986年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

名作と名高いエイリアン2

相変わらずロケーションとの相性が悪いのであって、エイリアン自体は銃で倒せるしそんなに強くね〜
酸を出すとか、飛び道具持ってたらもっと怖いんだけど基本的に近づいてきて殴るくらいしかないので…距離とって銃乱射してボコボコにされてるのみるとちょっとかわいそうになる(笑)

映像や演出は前作よりパワーアップしてて良かった。とくに、ビックリ系の演出は減って、「徐々に迫ってくる恐怖」が演出できてて良かった。通気口の中を進むシーンとかよくできてる。エイリアンの女王の登場シーンも静寂に包まれてて怖え〜
そしてクライマックスの緊迫感、ここは素晴らしい。やっぱりネコよりも人間の方が助ける時にいろんなドラマあっていいですよね。

加えて、前作よりもキャラクターも良く立っている。ターミネーター2のサラといい、エイリアン2のリプリーといい、前作では弱々しかった感じの女の人が逞しくなって主役張ってるのすごく好き。

ニュートも可愛い。顔はドロドロで髪もボサボサな女の子が、綺麗にしてもらったら美人だったっての、個人的な性癖によく刺さっているので……サムズアップしたり敬礼したりとかの動きも愛らしい。何より、弱いだけの女の子じゃなくて、ずっと1人で生き延びてきたタフさもあるし、道案内役を果たしたりなど、かなりのやり手である。そのくせ1人で寝るのは怖いという…いいですね〜

そしてなんといってもビショップ(人造人間のおっちゃん)がめちゃくちゃカッコいい!!!みんな大好きでしょビショップ。本作随一の有能キャラです。パイプ進むシーンもカッコいいし、ニュートを助けるところもカッコいい〜 でもあくまで無表情で淡々と仕事をこなすし……ほんまかっこいいやつやで。

……まあ相変わらず、めちゃくちゃ性格の悪いだけのクソキャラが混じってるのはあんまり好かんけど。こういうのって無能ヤローとか裏切り者とか嫌な奴出すより、人間チームの側がそれなりの有能揃いでちゃんと機能してるのに、それでもなおピンチに追い込まれる方がエイリアン側の恐ろしさが際立ちません?

人間の側がいらんことしてピンチに追い込まれる展開って、別にそいつが嫌な奴というだけであって、エイリアン怖え〜にはならないし、不快な気持ちになるだけのような……その辺は好みの違いなのかな。そういうとこやぞ、リドリースコット。
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