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冷静と情熱のあいだのsunflowerのレビュー・感想・評価

冷静と情熱のあいだ(2001年製作の映画)
4.8
もう20回は観たでしょうか。
私にとってとても大切な、思い出深い映画です。

強烈に惹かれ合い、テレパシーのように分かり合う二人。
悲しい誤解。
相手を想うが故に身を引く二人。

"Junsei is everything to me. " と言って今の彼と別れるにもかかわらず、その想いを順正に告げないアオイ。

10年前の約束。
再会。
ぎこちない二人。
再びの別れ。
そして、あのラスト。

ネタバレ防止のためかなり端折りましたが、とにかく素敵なストーリーです。
美しいイタリアの映像、美しい音楽、美しいアオイの衣装も、素晴らしいです。
この映画を観て、イタリアに行きました。

でも、なんといってもこの作品をここまで昇華させたのは、ラストに一瞬だけ映る、順正のあのなんとも言えない、はにかんだ笑顔ではないでしょうか。

なんでしょう。
私は未だかつてあのような笑顔を、映画であれドラマであれ、ましてや現実世界でも、見たことがありません。

竹野内豊さんは、表情といい、声のトーンやアクセントの置きどころといい、本当に人柄が良い人なんだろうなと思います。
彼の素の人柄の良さが、演技にも滲み出ているかのようです。


誰しも、傑作かどうかというのとは全く別の意味で、自分にとって大切な作品というのがあると思うのですが、私にとってこの作品がそうです。

この作品を観ると、当時の自分や状況、もう戻れないあのときが思い出され、切なくなります。
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