なでしこ

冷静と情熱のあいだのなでしこのレビュー・感想・評価

冷静と情熱のあいだ(2001年製作の映画)
4.0
再鑑賞。
辻仁成と江國香織が、イタリアを舞台に同じ題名で辻仁成が男性側を主人公に、江國香織が女性側を主人公に書いた小説が原作です。

10年後の彼女の誕生日にフィレンツェのドゥオーモで会おうと約束しながら、互いに想いながらも誤解ですれ違ってしまった男女の10年間の物語。

江國香織の作品は、文体が好きで一時ハマりまして、この原作も読みましたが素敵なお話です。

ケリー・チャン演じるあおいは、独りで居ることに冷静でいられる女性。でも本当は寂しがり屋ですごい意地っ張りで。

竹野内豊が演じる男性側主人公は絵画の修復士。
「修復士というのは滅びかけた命を再生する、失われた時間を取り戻すことができる唯一の職業だ」と彼は言ってますが、失われた2人の10年という歳月も修復できるのか、10年前の約束はどうなるのかが見どころです。

〜 冷静と情熱のあいだ 〜
この「あいだ」という居場所が、
最も自分が自分らしく居られる場所なのではないか、と観ていて感じました。

こんな大恋愛してみたい。
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