とても懐かしい作品。当時ベストセラーになった表紙が青と赤の二つの小説を読み比べたり、エンヤのアルバムに聴き入ったり、実際にフィレンツェとミラノ両方のドゥオモにも登って世界観に浸ったこともあった。
久しぶりに作品を見直して当時の自分の青春時代の淡い思い出と、主人公二人の10年越しの純愛とがフィレンツェとミラノの美しい風景とも相まってとても胸に染みた。
ラストシーンにはまさに鳥肌が立つ思いで、恥ずかしながら若さへの羨望すら覚えた。
またいつか、ゆっくりとイタリアに行きたいものだけれど、早くこの願いが実現できる世の中になることを祈ります。