すみ

冷静と情熱のあいだのすみのレビュー・感想・評価

冷静と情熱のあいだ(2001年製作の映画)
3.0
邦画縛りの日曜日。
わたしが世界で一番好きな小説の映画。
江國香織の「ROSSO」版が好きです。一音一句違わず覚えておきたいくらい、全部の言葉が綺麗な小説。
原作が最高すぎるので映画の出来がどんなに素晴らしくても幻滅しちゃうじゃん、、と思ってビビって観られなかった。
いやいやいやほんで原作と全然ちゃうな、、わかってたけど、、
だってこれあれだもんな〜順正サイドの話だもんな〜「BLU」版だもんな〜〜
ROSSOは何回も読んだけどBLUは2回くらいしか読んでないからディティールまであんまり覚えてないんだよな〜
ROSSOにはね、大好きなシーンやセリフがたくさんあるんだよ〜マーヴがあおいにワインのコルクにメッセージを書いて何度もプレゼントするシーンだったりね、、「僕は君の人生にまるで影響しないんだ。」ってものすごく悲しそうに言うシーンだったりね、、本の虫って言われるくらい本が好きで隙あらばバスタブに浸かってるあおいとかね、、
原作屈指の名言の『人の居場所なんてね、誰かの胸の中にしかないのよ』がカットされてなかったのは良かったけど、その台詞言うのあなたじゃなくない、、?っていう根本的なところで引っかかっちゃったごめん。フェデリカ出てこないのね。
あとこの原作はなんと言ってもあとがきが天才的なのでみんな読んで〜〜いやあとがきにそんなに名言詰め込んじゃいかんっていうくらいあの数ページに名言が溢れてるからみんな読んで〜〜

「人生というのはその人のいる場所にできるのだ、という単純な事実と、心というのはその人のいたいと思う場所に常にいるのだ、というもう1つの単純な事実が、こういう小説になりました」

そんなあとがきの一節。心のノートで蛍光ペンを引きまくっております。
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