キミシマユウキ

サンタ・サングレ/聖なる血のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

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メキシコのサーカス団長の息子フェニックスはある夜父の浮気現場を見た母との修羅場を目撃してしまい………

『エル・トポ』
『ホーリーマウンテン』の
!!アレハンドロ・ホドルフスキー!!
監督によるサスペンススリラー。
TSUTAYAプレミアム無料期間中に動画配信にないカルト映画を鑑賞。


「商業映画を意識しました」
by監督


と、商業映画とは程遠いカルト作家のホドルフスキーさんがそう宣言をしているだけあって、上記の代表的なカルト2作と比べるとストーリーもわかりやすく、オチもしっかりしていて初心者向けかもしれない。
ただ普通の映画と比べたら芸術的すぎて絶対一般受けしないという中途半端な作品でもある(笑)
父と息子、母と息子、男女を描いた今作は『サイコ』のような雰囲気も出しつつリアリティがある。
と思ったらなんと実在のシリアルキラーにインタビューを行ってストーリー作ったとかなんとか!
ホドルフスキーも一歩間違えたら犯罪者になってそうだもんのね……(笑)

キャストはもちろん知りません。
主人公はホドルフスキーの息子達が幼少期と青年期を演じているそう。ファミリービジネスやな。
あとはタトゥーの女がデブなのにエロく感じてしまうのが悔しかった。

相変わらずこの監督の映画に点数は付けませぬ。
あれだけカルト映画は肌に合わないとか言っていたのに、今作を見たあとだと『ホーリーマウンテン』の強烈さが少し寂しくなってしまう我儘な自分であった。

カルト映画好き、ホドルフスキー監督のファン、そしてシリアルキラーの心理を知りたい方にはオススメの作品。