大好きなアレハンドロ・ホドロフスキー監督の作品。
エル・トポやホーリーマウンテンと比べたら数段分かりやすいし普通に感動できる。
主人公の現在と過去の対比が切なく美しい。
宗教要素、スピリチュアル要素が抑え目なので日本人でも普通に解るんじゃないでしょうか。キチガイ描写も抑え目だからホドロフスキー作品でギリギリ人に勧められる映画。
ただ、常人に理解されにくい高尚且つ情熱的なキチガイ映画を撮ってたホドロフスキー監督が、こういった商業的映画の型にはまった落ち着いた作品を撮るところまで"降りてきてしまった"っていう少し残念な気持ちもある。