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黒い樹海のseapony3000のレビュー・感想・評価

黒い樹海(1960年製作の映画)
5.0
監督名、原田治夫じゃね?映画として清張モノとしてミステリモノとしてというより大映の叶順子モノとして傑作。大映の俳優のアップはやっぱしイイなーと思った。ミステリだからってはりきる照明が素晴らしい。名前を偽ってカノジュンに近寄ってきたトップ屋の藤巻潤がカノジュンにペテン師呼ばわりされて「僕は君が好きなんだ!」って喫茶店でデカい声で言う朴訥というか雑なキャラクターが良い。墓参りでのカノジュンのモノローグでごちゃついた事件のあらすじをわかりやすーく教えてくれるラスト、情緒なさすぎるけど若いふたりのカップルに合ってるからもう良し。あと、藤巻潤が事件にかこつけて順子のアパートに来る度さりげなく「部屋あがってかない?」って言うのも良い。姉と住んでた可愛い部屋だったしな。
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