DZ015

スプリング・フィーバーのDZ015のレビュー・感想・評価

スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)
3.7
「この映画は、純粋なラブストーリーです。日常に生活する人と人の間に起きる心の衝動を描きました」

その監督の言葉通り、性別にさえ囚われない純粋すぎるほどのラブストーリーであり5人の男女の群像劇。同性愛も異性愛もなく普遍的な愛として描くことで伝わるものの大きさ。2009年にロウ・イエ監督はもうここにいたのかと。

5年間の映画製作・上映禁止処分を受けたロウ・イエ監督が処分を無視し、ホームビデオによるゲリラ撮影でこの美しい作品を撮ったというのだから弘法筆を選ばずにも程がある。貪るように求めても埋まらない喪失感。物凄い熱量で伝わる作品。
DZ015

DZ015