椿本力三郎

スプリング・フィーバーの椿本力三郎のレビュー・感想・評価

スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)
4.1
愛と執着の違いがテーマか。

そして異性愛と同性愛は同時平行で成立するのか。
成立するとしてそれぞれのパートナーは受け入れるべきなのか。

探偵が対象となる相手に惹かれていくのは、
愛ではなく執着だったのではないかと思う。

その微妙な差異に自覚的か否か。

「愛し、愛されていること」への執着という関係性も当然にあり得て、
この場合、「愛と執着」の違いがますます混乱してしまう。

カメラワークだけでなく、音楽も印象的で美しい映画。
しかし、退屈な人はまったくもって退屈であろうと思う。