B級怪獣エイガ

トマ@トマのB級怪獣エイガのレビュー・感想・評価

トマ@トマ(2000年製作の映画)
4.0
近未来のヒキコモリが恋をする。
全編が主人公の見てるテレビ視点という特殊な設定のヒューマンドラマ。

広場恐怖症の主人公トマトマは外に出ると下手すりゃ死ぬレベルの発作が起こる。だからあの手この手でヴァーチャル上で恋愛『させられる』。

なかなか変な映画だったがそれなりに面白い不思議な雰囲気を味わえる映画で良かった。

また出てくる女性のメロディとエヴァがそれぞれ決して超美人なわけではないがなんか魅力あって良かった。特に仕事外のエヴァ可愛い。

そして近未来のヒキコモリ視点で少しづつ近未来の状況などが見えてくのも面白かった。お母さんの部屋カラフルで好き。

総合的に見て良い映画だった。

が、一つ。この手の映画は結局『全編主人公(のテレビ)視点』という最初の設定に囚われすぎだと思う。特に今作なんかはラスト、あそこで終わるのもまあいんだけど、正直あそこからカメラ(観客)を外の世界に出して、自由なカメラワークに切り替え、これまで全編主人公視点というある種の抑制を一気に外してセンス・オブ・ワンダーな感覚に浸らすぐらいして欲しい。ま、ないものねだりのワガママなんだが。