広島カップ

フレンジーの広島カップのレビュー・感想・評価

フレンジー(1972年製作の映画)
3.5
ネクタイで女を絞殺する犯人に間違えられ濡れ衣を着せられた男が主人公です。
当然ですが凶器のネクタイと、あと“ジャガイモ“が印象に残る映画です。
舞台はロンドン。テムズ川とロンドン橋とコヴェント・ガーデンの市場。何だか隅田川と勝鬨橋と築地市場がダブりますが、この市場の“ジャガイモ“がゴロゴロと運ばれていくトラックの中にジャガイモと混ざって女の全裸絞殺死体があるわけです。なんという混ぜ合わせでしょうか。
絞殺魔が犯行の際に手掛かりをその絞殺した女の手の中に残してしまい、犯人がそれを取り戻すためにトラックのジャガイモの中から女を“掘り返す“わけですが、この時床に落ちるイモがゴロゴロゴロゴロゴロと音を立てるのが不気味です。また全裸の女の肌がジャガイモの土とまぶされて、イモに同化しているようです。エロチックで無惨な死体が強調されています。
ヒッチさん、キャリア後期でもなかなかやってくれますね。
もうひとつ食材関連で。不気味な料理を作る刑事の奥さんが出できますが、なんと彼女直感で真犯人を当てる才能があります。奥さんは本当に不味そうな料理を作りますが、ヒッチさん、どうせならこの中にジャガイモも入れたら良かったのにと思います。