ミミック

フレンジーのミミックのレビュー・感想・評価

フレンジー(1972年製作の映画)
3.7
果たして連続絞殺魔は捕まるのか、犯人が観客に分かるタイプのサスペンス。
大衆から川縁の死体にクローズアップする冒頭のショット痺れる。
事務所のすりガラスがあまり見ないタイプの形で、今見ると不穏さが増すアイテム。
妙に勘が鋭い刑事の妻が出す、ローストチキンのブドウ煮などのヘンテコな料理(笑)。
部屋の扉から階段を降りて建物の外までワンカメで引いてくだけで、殺人が起きたのを示すショットが秀逸。
犯人がしくじった瞬間に音楽が流れ、そこから話を転調させる流れお見事。
誤認逮捕からの20分は少し間延びした、100分くらいでスパッと解決に向かう方が好み。
ネクタイに絞められる首のアップ、舌を出した全裸美女の顔のアップが印象的。
ヒッチコックが川にぷかぷか浮かんだり、ズタ袋にじゃかいもを詰めたりする予告編からしてお茶目でシャレてる。
ちなみに冒頭の聴衆の中にハットを被った監督がカメオ出演してる、特徴的な横顔のシルエットですぐ分かった。
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