えいがうるふ

ヒューマンネイチュアのえいがうるふのレビュー・感想・評価

ヒューマンネイチュア(2001年製作の映画)
3.3
「エターナル・サンシャイン」のヒット以来、若い人にも映画監督としてよく知られるようになったミシェル・ゴンドリーだが、少なくともこの作品の公開当時はまだまだ洋楽ファンのみに知られる映像作家という認識だったし、私もそう思っていた。(ちなみに彼が手掛けた洋楽プロモーションビデオ集が「DIRECTORS LABEL ミシェル・ゴンドリー BEST SELECTION」というタイトルでDVDになっている。音も映像も最高にクールな短編フィルム集として映画好きの皆様に激お勧めである)

で、私としては映画のような洋楽PVを撮るゴンドリー監督ならではの、PVのようにテンポの良い展開を期待していたが、残念ながら冗長だった。人の違和感を逆手にとって惹きつけるゴンドリー氏の作風は、やはり短編でこそ活きるのか・・とちょっと残念に思った覚えが。
でも、食卓でマナーを学ぶネズミたちの様子は異様にリアルに出来ている一方、類人猿になりきる人間の方はどこか作り物っぽくてその滑稽さが際だっているあたりに、彼ならではの職人芸を感じた。
人間はなんとバカで情けない生き物かと、笑いながら冷や汗をかく、そんな映画。