骨折り損

ヒューマンネイチュアの骨折り損のレビュー・感想・評価

ヒューマンネイチュア(2001年製作の映画)
4.2
ティム・ロビンズってあんなに背でかいのに、アソコ小さいのか。

と、そんなことはどうでもいいですがこの映画は最高です。

人間が人間たる所以を、一切の説教くささなくしれっとこちらに問いかけてくる。ポップさが素晴らしい。毛むくじゃらの女性とか、猿に育てられた男性とか、重いテーマをそのまま描こうと思えば、かなりショッキングなシリアス映画になりかねないのにそうじゃない。

常に明るく、不快感の少ない空気を維持し続けるバランス感覚に脱帽。見終わってしっかりと重いテーマを考えさせられるが、鑑賞中は映像そのものを心から楽しめる。

その映画のポップさの要素の一つに、キャラクターの可愛らしさがあると思う。毛むくじゃらの女性も、猿に育てられた男性も、不倫する博士も、擁護できないようなことをしたりしても、なんか憎めない愛嬌がある。それが全てのキャラクターから滲み出ているから、楽しめる。

「人間」というものを自分の中で再定義するいい機会をもらえた。とても哲学的な作品だが、気持ちのいい話運びと、愛くるしいキャラクターのおかげでシンプルに楽しい映画にもなっている。