ヒューマンネイチュアの作品情報・感想・評価 - 8ページ目

「ヒューマンネイチュア」に投稿された感想・評価

chinpan

chinpanの感想・評価

5.0
オチが最高。
「人類は破滅と創造を繰り返すんだ」って勝手な深読み?全編通してそれを匂わせないライトな表現のクセに、実はずっとローキック喰らいつづけて最後にK.O.でした。
ミシェル・ゴンドリーは、いつもちょっぴりやりすぎちゃうね。

視点は好きだ。

文明が僕らを豊かに、自由にした。
そういった言葉は、文明下にいる人間ありきの言葉だったりする。
つまり文明を享受している(つもりの)人間の言葉。

ついでに言うと、豊かさの概念そのものも、文明的かどうか、という物差しが大きく物を言う。
文明を褒め称えることは、文明の文明による(文明の下に暮らす人間の)自画自賛に、限りなく近い。

アンチテーゼというくらいの気分で、自然と人間社会との、ニュートラルな地平を探すきっかけになるような物語だと思う。


ぶっちゃけ言うとね、

例えばキミがこれ見よがしにSNSでアピールしているその日常の記録ってさ、殆ど何のクリエイティビティも持たないただの「行動の記録」だよね、そんなもんはとりあえず、静かに枕元に置いておけ。

そんなことを考えるに至った映画でした。

まぁ、僕自身も、多いに反省だ。
マツダ

マツダの感想・評価

3.6
チャーリー・カウフマン脚本。野生で類人猿として育った人間、類人猿になりたい人間、人間らしい人間。人間の生物学的な面と文化的な面の境界を探る。こういうテーマ面白い。
Kinta

Kintaの感想・評価

3.8
コメディともドラマとも言い切れない。なんとも深い1本。

人間と動物を必死に想像するも、自分が所詮人間であることをふと意識するとわけわからなくなる。わけわからない感じが悪くない。

人間/理性と自然/本能の対比が、、、なんて単純な構図と見せかけ、結局人間の中に理性と本能が入り混じってワケワカメの混沌ちゃんが生まれる、、、という人間に向けた目一杯の皮肉こそ、この映画がなぜか心に残る理由(のはずだ)。

なんちゃらカウフマンの脚本は以前『脳内ニューヨーク』で人の意識とか思考を考えた時にパニックに陥ってしまい敬遠していた。今回も若干同じニオイを感じたが、何より『普通に映画として面白い』ことで最後まで夢中に走りきれた。

それにしても他にはない想像力に満ちた作品だと感じました。
類人猿が人間に育てられて人間になって、ある女性によってもう一回類人猿に戻りそのまま大自然の中で暮らすのかと思いきや、最後の最後でその恩人の女性を裏切ってセクシーでキュートなビッチとNYですか。そうなる!?ってなったけどおもしろかった(笑)

その恩人である女性はホルモンの異常で毛深くて、それを気にしてた上に男に拒絶されるんだけど、なんか女心ってデリケートだなって思った。

男はすけべなことばっかり考えてバカだなって思った。
Nh

Nhの感想・評価

3.6
コメディでありながらも、最後に動物の幸せって何か考えさせられた映画だった。(因みに私は知識を得ることが生きるモノの幸せだと思う。)
彼は幸か不幸か、それは勝手に相手が決めることではない。
「人が人を蔑む。これこそ地獄だ」

<<服を捨てよ、街へ出よう>>
もう素っ裸でも怖くない。街中をすっぽんぽんで歩くワイルドな男が罵声ではなく歓声を浴びる時代がやって来ました(落涙)

すっぽんぽん願望のある「暑がり」な方に朗報です。ありの〜ままの〜姿を見せるの〜です。自分は類人猿であると主張すればどうやら合法的にすっぽんぽんになれるみたいです。なるほど…その手があったか!(紳士的微笑) だけどワイルド過ぎると檻(刑務所)に入れられちゃうので葉っぱ一枚用意しましょう。葉っぱ一枚あればいいです(もちろんダメですよ、YATTA!なんてダメですよ)

今作はマルコヴィッチの穴の脚本家の作品らしく「それらしさ」が全開です。からっと笑って終わらず喉につっかえるドギツいブラックユーモアが病的に香ばしくて微妙に眉毛が釣り上がる摩訶不思議な世界観。だけどマルコビッチほど得体の知れなさは無く割とストレートにメッセージが受け取れます。

今作は人間に似ていながら人間にならない類人猿を利口ぶった人間が傲慢にも人間に仕立て上げるシリアスな感じの話です。人間に非ざる者と人間をあうて横に並べるような作品の意図は分かりやすい。人間の不完全な部分を浮き彫りにするためでしょうか。類人猿を嘲笑う愚かな人間を観客が嘲笑うって構図に組み込まれるのは複雑な気分。笑ってる場合ではないなと戒められたらOK…?(最近脳筋気味なので考えると頭が痛くなります)

あらすじ↓
ネズミにテーブルマナーを教える変人研究家のネイサンはかなり毛深く全身脱毛に余念がない女性ライラと出会う。ネイサンは変人故に女性経験が皆無でライラはその外見故に男性に関わってこなかったため一気に発情期に突入して突入しまくる。ある日森の中に行くと自分を類人猿だと思い込むターザンみたいなワイルドなウホウホ男パフに出会い、マナー中毒のネイサンはこの類人猿マナーを叩き込んでジェントルマンに育て上げるプロジェクトを身勝手に進めるのだった…

「人間は本能に溺れない」(キリッ)
→本作の主人公・心理学者のネイサンは清々しいほどのクズ野郎です。三十路を過ぎて初めて女性経験をしたために盛りに盛りに本能の赴くまま行動します。最愛の人ライラがありながら研究室のフランス語なまりの美女ガブリエルのパンストに誘惑され股間に頭を埋めて…浮気。しかも研究室の檻に入っているパフの前でヤッちまうって。利口ぶってるけど類人猿並みに本能に生きてます。あ、パフはストリップクラブでエッロい女性が頭に股間を擦り付けても耐えたのでひょっしたら類人猿以上に欲望に忠実かもです。ライラとガブリエル…本命と浮気相手をぐるぐるとっかえとっかえ…サイテーじゃないか。別れた後にライラが「私に触りたい?」と聞いてネイサン「触りたい!」これには呆れました。偉そうにマナー云々と語っておきながらエロそうなスケベーなんで説得力無し(*´∀`*)

「猿は猿の大統領を暗殺したりしない」
→自分を類人猿と思い込んでいるパフはネイサンの余計なマナーのレッスンで哲学まで語れる知識人に変貌します。最初はヌードの写真に抱きついたり女性のウェイトレスに抱きついて上下運動したり理性のブレーキが効かなかったですがあら不思議立派な紳士に。ある事情で森に帰ることになり服を脱ぐ時にも几帳面に服を畳みます。すっぽんぽんでもデリケートゾーンは隠します。理性が本能に打ち勝つのか…というか人間の慣れは簡単に抜けきらないもんなんですね。森に帰るラストシーンにはある意味裏切られました。人間は人間を作れるんだな…オソロシヤ。ネズミすら人間のせいでヒッチハイク(可愛いお)

「外見で拒絶される悲しみを知りなさい」
→ライラはホルモンの異常で体毛がエライことになってます。欠かさず剃らねば類人猿になってしまいます。毛むくじゃらなおっ○いに理性を保てる自分がいました(悟る表情)

「モチロン吹き替えデショ!オバカサン!」(CV 朴璐美)
→ひ弱な心理学者ネイサンを山路和弘さん…弱い(確信) 毛深いお乳のライラを松本梨香さん…「貴方の子どもが欲しいの…」と三十路のリアルな発情期を好演。朴璐美さんのフランスなまりの金髪小悪魔美女ガブリエルのぶりっ子&なまりっ子は破壊力抜群( ゚Д゚)

根本的に変わらない部分と簡単に変わる部分が共存する矛盾した存在が人間なのか。本能には抗えません。だけど書き換えられてしまう自分がいるから恐ろしいです。書き換えられるくらいならスケベなままでいい(自分はスケベとは全然無縁な紳士ですけど) 面白い中にも苦味がある独特な味わいがクセになります。マルコヴィッチほど難解でもないので比較的見易い作品かと思います。

もちろん真っ裸で歩き回るのは大いに結構ですが下着はつけましょう…下着にも風情がありますし(聖人君子的莞爾)
AKANE

AKANEの感想・評価

3.0
高校時代の映画レビューより。
「井筒監督が褒めていた!心に何も残らない内容だった!」

その通りに、10年以上経ってなんも覚えてない。
natsuki

natsukiの感想・評価

3.8
やっぱりチャーリーカウフマン脚本大好き・・・かなりブラックなコメディ。ネイサン博士が死んでから居る部屋の行き止まり感はマルコヴィッチの穴のラストの「永遠に終われない怖さ」と同じでこの怖さはカウフマンらしさなんだなあと思った。エコとかロハスとかいう言葉はとても正しいのに嘘っぽく感じるのはこういうことなんだとも。人間らしさって何だろうと考えるとライラでもパフでもなく、理性的であろうとするがときおり負けてしまうネイサン博士が一番人間的なのかも。小人のかっこいい博士のキャラ最高だったのでもうちょっと見たかった。
はははは!笑撃!!!
だけじゃぁ無かったよ。

もちろん面白かったし、超シュール!
けど、私はたまにふとこの作品を思い出します。
人間って本当こんな動物だよな〜って思います。

見て良かった映画。