にら

X-MEN:ファースト・ジェネレーションのにらのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと見たかったプロフェッサーXとマグニートーの出会い。
エリック(マグニートー)の壮絶な過去が更に詳しく描かれ、彼が何故チャールズ(プロフェッサーX)と袂を分かつ事になったのか今作でやっと理解できました。

エリックは人類に絶望してしまったのだろうと私は解釈しました。
ホモ・サピエンスが誕生した時ネアンデルタール人が滅びたように、ミュータントが誕生した今人類は滅びる運命なのか。
己を超える存在に直面した時、理解できない存在には防衛意識が働き攻撃してしまうのが生き物。
それは人類もミュータントも変わらないんだなと。

第三次世界大戦の危機を止めたチャールズ達を攻撃しようとする人間を見て、エリックは絶望し反撃した。
この選択に至ったのは彼の子供時代の経験もかなり大きいんでしょうね。
自分の力が及ばず目の前で母親が殺されてしまった経験。
目には目を歯には歯を的な。

裕福な家庭で育ったチャールズは人間との共存を選び、エリックは戦うことを選んだ。
この対極的な2人の比較をする程新しい発見があって本当に面白いです😍

一番驚いたのがミスティークがプロフェッサーと幼い頃から一緒だったこと!
そこの繋がりもあったのね!!とニヤニヤしながら見てました。
結果的にマグニートーを選ぶ彼女ですが、X-MEN3作目の仕打ちを見ると悲しくなります……。
ミュータントじゃなくなったミスティークをマグニートーがあっさりと見捨てるシーン😞
プロフェッサーならそんな事なかったんだろうけど、彼女の求めるような関係にもなる事はないだろうし……彼女にとって何が一番幸せなんだろう😫と思いました。

X-MENシリーズはやっぱりこういう人間ドラマ(ミュータントドラマ?)が秀逸ですね。
特に今作はシリーズの中でも群を抜く出来でした✨
にら

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