2011年公開作品としては
若干CGが粗めのような気がしないでもないですが、
2回目の鑑賞でもしっかり入り込め楽しめる作品はなかなか他にはないかと思われます。
エックスメン3部作で
ある程度人間関係とか能力を多少理解していればより深みのある面白さを感じることができるかもしれませんが、
最悪、この作品から見てもまあなんとか大丈夫かなと。
これまでのシリーズを通して見れば
今作はぶっちぎりで面白いわけなので
導入としてもいい位置付けかもしれません。
マーベルの中でも一層、マイノリティのあり方について焦点を充て描かれているシリーズでもあり、今作においてもマイノリティであるミュータントそれぞれが描く、生き方はどれも間違いとは言えないのかもしれません。
それが過激な悪となっていくのか、そうでないのかの違いはあれど、本質的に問題なのはマジョリティ側の排除思想であり、
そうした思想への違和感が僅ながら増幅してきた今だからこそ、
大統領が過激発言に物議を醸し出す今だからこそ、
マジョリティにあたる側の私たちの姿勢について再考させてくれる作品。