どーもキューブ

フロム・ビヨンドのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

フロム・ビヨンド(1986年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

(再投稿・レビュー)
スチュアートゴードンのマッドサィエンティストのSM

原作エイチピーラヴクラフト
監督スチュアートゴードン

「死霊のしたたり」より話が狂おしいほど狂っていく本作。

主演してる女性が次第に性欲が高まり、SMに興じる所は必見!「死霊のしたたり」より物語の展開がマッドサィエンティストに乗って爆発してるので好きです。

高校で見て良かった。あわよくば中学生以下鑑賞を禁止したい。「悪魔の毒々モンスター」を小学校でみている僕にいわれたくないよっ!!!

アナログな怪物も大好き、首にご注目。ビデオジャケットもカッコ良かった(おかしな銅像)

2009年2月レビュー

追記
「死霊のしたたり」でたまげてトラウマホラーを突破したと思ったら、確か兄貴がオモロイと言って、借りたらまたおったまげた。

ジャケのセンス
エログロのしっかりとした味付け
クリーチャーの造型。素晴らしい配合です!

美魔女と野獣のセックスプレイを大真面目にサドマゾ拡張!これまたB級になりそうなテイストをしっかりホラー。ブルーレイ欲しいなあ!こちらも隠れた傑作ホラー!レンタルもレア。

あの顔面ひきのばし化け物好き!そして女性の精力発揮をとくとごらんあれ!ホラーファンで知らなきゃ損作品だす!
だいだいだいだいだい好き作品!それはフロム ビヨーンド!(2016年3月追記書く)




「スチュアートゴールドのラブクラフトの松果体拡張アブノーマル実験」


1986年作品。
脚本デニスパオリ。
監督スチュアートゴードン。


2020年何かと「家にいるいやいろ!」
と宣伝する世の中。何なら遂にあの欲しい作品買って見るかという決心。Amazonの密林で、廉価版DVDなら7枚ほど買えそうなお値段で購入した。

そちらが「フロムビヨンド」上記2回のレビューにもあるが、買おうかなあ~と言いつつ時はたち、遂に購入。裏ジャケ見ると「HDリマスター、ビデオ用カット素材足した完全版」という事。これならお値段高めでも仕方が無い。

多分高校以来、時を経てのへての鑑賞してみた。



鑑賞後の夜2度の悪夢で目覚め覚醒。1度目はしかもうめき声を久々にあげての起床。だからやっぱり名作認定!

いやあ見てる最中、うわあ出たよ!ピンクの光。
出たよ!出たよ怪物。うへーと思いながら。

何気に本作「お家映画」にぴったりのマッドサイエンス物。

物語は、
とある機械を動かしたら、そこから怪物のドア開く。屋敷から逃げだした博士は、精神病棟行き。そこに女性博士現れあの実験を再開してほしいと連れ出す。
そこには脳内の松果体という部位を広げて、性抑制機能を狂わせる研究が行われていた事あきらかに。さていかなることに?

あれ!ロメロ「ゾンビ」でもはや世界中の英雄としてレジェンド偶像化したケンフォーリー様主演していて普通にびっくり。
「えっ!ケンフォーリー出てんじゃん!」

んで次第に迫りくる大爆笑シーンいくつかあった。末路に笑い。何チュー格好しているので必見。
なんか面白いシチューが出てくる。全然旨そうに見えないのだが、ケンさま「ナイススメル」の如くおいしい匂いリアクション。映像解説聴いたらスチュアートゴールド監督の奥様お手製のミートボールシチューとな。撮影はパリとのこと。

中盤のアブノーマルシーンを通り越し、ラストどうなるかと思いきや、なかなかのゲロゲロ映像もあって、あ~これは気持ち悪いなあ~と中年男子に思わせる力強さ、これ必見!

初めて見た時、やはりこの性欲が高まる部分だけに反応してしまったわけで。訳判らないSM展開にホラーとセックスを結びつけ見たことない領域だと思った。監督スチュアートゴードンも脳みそや松果体のリサーチを行い脚本に反映。
女優さんとSMショップに行き衣装を探しに行くが、サイズが無いので衣装部で作ったとのこと。
また博士役の綺麗な女優さん、バーバラクランプトン。最後まで力演したのだが、ひとつNG事項あり。それは頭のアレを噛みちぎるシーン。これは現場では。「犬のち〇こ」と呼ばれていた。さすが本番ではやったとのこと。他スチュアート監督作品にも以後参加。

「死霊のしたたり」からの仲のジェフリーコムズ。本作でもマッドサィエンスな演技を披露している。冒頭のおばさんダッシュには大爆笑!

段々ツルツル頭になって、キモイ感じになっていくのも素晴らしいこだわりだった。

スチュアートゴールド曰く、原作ラブクラフトの大ファンで本当は人間が、魚に変容する映画を撮りたかったらしいがこちらを先に作ったとのこと。


冒頭のピンクなウナギからキミ悪い。麻薬とかやったら出てきそうな出来ばえ。

ラブクラフトの短編小説を膨らませて作った本作。
抜群に狂った2人の俳優の素晴らしい狂気な演技必見。

特殊メイクにやはり8時間拘束。あまりに、長いので体調不良になるという締め付け具合。まさに、それがホラーだが。血の巡りが悪くなり台詞が言えなくなるというリアルホラーな製作裏話。確かに重たそう。

この怪物も多分、造形したと思うので凄そう。



さて
スチュアートゴールドが魅せる脳味噌拡張してみれば!素晴らしいホラーでした。

(2020年4月レビュー)

追伸
ホラー好きと自己紹介欄に披露しつつ何一つレビューしてない。ひとつひとつレビューしていければなと。

この世で1番作るのが難しい映画ジャンルがホラーだと思う。
そして1番面白いジャンルがホラーだと思う。そんな意味からすると日本映画は、ホラーはまだまだだと思う。いやビデオ屋のひとコーナー「~映像」という得体のしれないB級自主ホラーは山のようにあるが。頭角表すのはほぼ皆無。
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