ヒトラーに銃を向けたハンター、ソーンダイク大尉(ウォルター・ピジョン)と、彼を狩り出そうとするゲシュタポの追跡を描いたサスペンス。
流石、高スコア作品が多いフリッツ・ラング監督作品、コレも例に漏れず傑作じゃないかな?
先ずは脚本の素晴らしさは言うまでもなく、随所で描き方にスマートさを感じる。くぅ~っと痺れるカッコ良さを感じる。可愛い子役の登場や切ないロマンスの絡めかたに至っては憎いほど。
ヒロイン、ジョーン・ベネットがとにかくキュート。クシュクシュ~っとしたくなる少女のような可愛らしさ。ウォルター・ピジョンとの遣り取りは微笑ましくて思わずキュンキュンしてしまった。普通じゃ擽っくなるようなシーンさえ当たり前のようにキマってるし。
そして、モノクロを活かし影を最大限に利用したあのシーンなんてゾクゾクするし、洞窟のシーンでのハラハラ感ドキドキ感ったら!
いわゆる巻き込まれ作品の始まりにして、プロパガンダ映画の始まりでもあると言う今作。
面白かった!素晴らしかった!