マイケル・ケイン軍団の手で”変身”したサンドラ・ブロックが格納庫から姿を現わす場面、怪しい動きをする観客に舞台上から飛びかかる場面、夜のプールサイドでのベンジャミン・ブラットとブロックの場面など、いくつか映画的で印象的なよいシーンがある。
ミスコンの友情物語とテロ捜査のアクション性が、プロット上もっと有機的に絡み合えばと思わなくもないが、意図的に前者に重きを置くことによって、気軽に観られる作品になっているとも言える。最近、ハリウッド製のこの手の軽めのコメディをすっかり見なくなってしまったな。
潜入捜査官を誰にするか決めるために、着せ替えコラージュを見ながらやいのやいの言う場面は、今ではポリティカル・コレクトネス的にNGだろう。時代は変わった。