たむ

一日の行楽のたむのレビュー・感想・評価

一日の行楽(1919年製作の映画)
4.0
チャップリン映画祭で鑑賞の短編喜劇です。
この頃、映画はまだサイレント映画で、チャップリン映画も後に前景化してくる社会風刺的な表現よりも、ギャグの連続が展開します。
本作も、混乱と混沌の中で、タイミングがバッチリと合うギャグが笑いを誘います。
トーキー後に音楽を入れ直したサウンド版なので、公開当時とは感じ方、観え方が変わってはいるのですが、何度も何度も撮り直してアップデートされていく面白さは、今の映画にはない完璧主義な映画です。
エンジンがかからない、やたらと揺れる船、秩序が崩壊していく交通整理などなど。

秩序が崩壊していく、というのはギャグにとって重要で、それがタイミングがバッチリで展開します。
逆に混沌な秩序があるのではないかと思い始めますね。
たむ

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