このレビューはネタバレを含みます
ドン・ハーツフェルトの線画アニメーション。4年がかりで書き上げたオリジナルの進化論。不思議な生物たちが登場。
紙に鉛筆書きの線画アニメーションの中で鮮血くらいしか色味がなかったけど、今作では背景のほか、太陽系など宇宙の描写もあってカラフル。この宇宙はどうやって撮影したんだろうか。星の動きを早回しで描く一方、やはり悠然とした描写もあって、数億年を表現していると言われると納得してしまう。
線画のキャラクターたちを登場させる間の取り方も時間経過を感じさせるのだけど、チャイコフスキーの力も大きいとは思う(特にオープニングで音合わせがあったのが最高に好み)。
…関係ないが…庵野ウルトラマンを思い出す。自主制作でちゃっちい仕上がりになるところを、ウルトラマンのTVのSEをすべてそのまま使ったことで重厚な出来映えになったというエピソード。ハーツフェルトはSEだけでなくBGMの使い方が素晴らしいと思う。花のワルツまで挿入されるところもよかった。