YasuhitoArai

古井戸のYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

古井戸(1987年製作の映画)
4.3
ウー・ティエンミン監督作品。
舞台は山西省太行山の山奥の村。この村では水が取れず、井戸を掘れども水が出る井戸はなかった。チャン・イーモウ演じる旺泉は、都会から戻り、水が出る井戸を掘ろうとするが・・・という話。

全体的に泥臭く、人々の団結の力を感じさせた。特に村同士の井戸を巡った抗争、井戸が崩れて村の人々が駆け寄って救助しようとするところに団結というものを感じさせた。そしてそういったシーンではカットの刻みがかなり多く、躍動感も感じさせた。

石が主となった山の風景が壮大。一寸先は崖という状況でチャン・イーモウ達が移動していくので、はらはらさせた。
井戸が崩れるシーンも迫真的ですごいと思った。

村をまとめる書記がいて、県の役人が来たり、人々が作物を収穫するシーンがある等、中国の田舎の村の実態を感じさせるシーンもあった。
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