Netflixにて。多分20年ぶりに再見。
80年代のアニメブームに乗って製作された本作は当時としても異常にアダルトで過激な暴力描写で満載だ。
石油王ドーソンの一人息子を殺害したゴルゴ。復讐に燃えるドーソンは有り余る資金でCIA、陸軍、ペンタゴンを使いゴルゴを追い詰めていく。
極めてシンプルなストーリーであるが故に燃える。ゴルゴを倒すためゴルゴの協力者を一人ずつ殺していったり、奇人変人な暗殺者を雇ったり、軍を使ったりと映画らしいスケールのでかさ。脚本は長坂秀佳。当時、特捜最前線で乗りまくってた時期だけあって娯楽作として最高。今観るとドーソンの息子の狙撃依頼者が誰かすぐ分かってしまうんだけど、当時は全然分からなかったっけ。バカだなあ俺。
ゴルゴ弱者ではありますが、本作のゴルゴ相当苦戦してるよね。4,5発銃弾受けてるし、腹ナイフで刺されたりと満身創痍。ゴルゴとして限界ぎりぎりの闘いなのにラストでのドーソンの台詞「あんたは羨ましいことに人間じゃなかった」が哀しい。ゴルゴ可哀想。
声優陣の演技も素晴らしくゴルゴの瑳川哲朗、ドーソンの納谷悟朗、ブレイガンの富田耕生あたりは最高。言うまでもなく作画は杉野昭夫なのでキレッキレで最高。出崎統も最高。いささかハーモニーし過ぎではあるが。
他のレビューを観るとCGが酷いってあるけど、ファミコンが発売された年のCGに何言ってるのかと。なら採用するなって話ではありますが。