まっつん

ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたりのまっつんのレビュー・感想・評価

3.8
夏の夜にぴったり合うノリノリなスプラッターコメディです。ちなみに原作はラブクラフトです。

まず本作はアバンタイトルからタイトルロールまでの流れがとても良い!ウェストの「彼を生き返らせたんだ....」という台詞から絶妙なタイミングでのオープ二ングBGM!素晴らしい!オープニングが良い映画はそれだけで観る価値があります。

そして本作は全編通して超ハイテンションで極めてノリノリである。というとこが良いですね〜。エグい描写と絶妙に組み合わされるコメディチックな演出がとても良い化学反応を起こしていると言えます。その代表格と言えるのが終盤、ヒル博士が自分の首を持ってウロウロするシーン笑。描写自体は非常にハードなんだけど全体の絵面を観るとあまりに間抜けすぎるという。しかもあろうことか学長の娘であり、主人公ダンの恋人でもあるミーガンの裸体を首だけになりながらも舐め回す笑。しかもこのシーンの「舐めるべきところをしっかり舐めている」ところがめちゃくちゃ面白くて、リアルに考えたらここ舐めるでしょ!って部分を首だけ男が容赦なく舐めると笑。挙げ句の果てに首だけになりながらク○二にまで及ぼうとするリアルっぷり笑。

ここまでやっといて、最終的にはゾンビの内臓が触手のようになって襲いかかるという意味不明な畳み掛け展開まで用意するサービス精神の旺盛さもヤバいです。その他にも思わず笑ってしまうような突き抜けていながら、あまりに下らない演出の数々が楽しめます。

んで登場人物なんですが医療に携わっている者とは思えないほどバカばっかりですね笑。だって出てくる連中が変質者、ロリコン、ゾンビという只事じゃないラインナップ。唯一まともに見えるダンだって観てて「ん?お前なんでそうなった?」っていう部分結構あります。てかお偉いさんの娘とかに手を出すとロクなことにならないというのは最早明らかですよね笑。

ラストの無常観溢れるオチも非常にいいですね。前述した畳み掛け展開から突然このオチっていう温度差がまたたまらないですね笑。