しょうちゃん

ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたりのしょうちゃんのレビュー・感想・評価

5.0
死体蘇生薬を開発した学生ハーバート・ウェストの狂気の実験が巻き起こす恐怖を描く。

怪奇小説のH・P・ラブクラフトの原作「死体蘇生者ハーバート・ウェスト」を映画化。

原作は未読。
スチュアート・ゴードン監督の衝撃的すぎるデビュー作です。
劇場公開時のタイトルは「ZOMBIO(ゾンバイオ)」です。
ハーバート・ウェストが開発した、
死体蘇生薬によって死者が生き返りますが、
ゾンビというよりはバタリアンに近かったです。
本作は特異なキャラクターが多数登場しますが、
中でもウェストに殺され首だけのまま生き返ったヒル教授のキャラクターが一番インパクトがあります。
ヒル教授の生首がヒロインであるメグの裸体をナメ回すというくだり。
ヒル教授がメグの裸を見るあのいやらしい目つきは、
演技ではなく本気にも見える。
サービス精神溢れる人体破壊描写や、
グロ描写の中にもどこかしらユーモアが垣間見える演出などが素晴らしい。
ヒル教授は頭と胴体が離れているのに、
テレパシーで胴体を操ってみせたり、
薬の大量投与によりヒル教授の内臓が暴走するという、
もはや訳のわからない展開を見せるクライマックスは凄いの一言。
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