ブタブタ

アンドロメダ…のブタブタのレビュー・感想・評価

アンドロメダ…(1971年製作の映画)
4.0
子供の頃、懐かしの『月曜ロードショー』(解説・荻昌弘)でやってて、SF映画という事もあり楽しみにしてて見たけど余りの静かで何も起きない展開に途中で寝た。
覚えてるのは謎のウィルスで死んだ人間の血液が砂みたいにサラサラ落ちる場面のみ。
かようにSFと言うつつ(前半は)派手な何かが起きる訳でない非常に地味で静かだけど、そのドキュメンタルな演出が緊張感ある映画にしている。
目に見えない極小のウィルスという未知の侵略者の恐怖をこれでもかと描いた傑作。
宇宙からやって来た謎の病原体。
ナノサイズゆえに物理的な防御は不可能。
そして核兵器ですら殺せない、正に無敵の存在が目に見えないって、このどうしようもない絶望感。
原作は世界的大ベストセラー作家でテクノスリラーの巨匠マイケル・クライトン。
そして50年ぶりの続編『アンドロメダ病原体―変異―』が発売されましたが書いてるのは別の人。
地下研究所のデザインが今の目で見ると絶妙なレトロフューチャー感。
現実に今、世界はパンデミックの真っ只中ですがゾンビ化したり一瞬で死に至る殺人ウィルスがこの先現れないとも限らない。
なんて思いつつ。
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